夕菜の日記
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夕菜



 一匹の蚊からふくらむ心理学
2002年07月17日(水)

ちびちゃんの半ズボンからのぞいている
いかにもぷくぷくして美味しそうな太ももに、一匹の蚊が止まりました。
いち早くみつけたばあちゃんが、ぱちっと叩いたものの既に遅く、
ばあちゃんの手と、ちびちゃんの太ももには赤い血が…。

「いたいぃ!」と叫んで自分の太ももを見ると、
なんと血が出ている!!!と思ったちびちゃん。

ものすごい顔になって、私のほうへ駆け寄りながら、
「ばあちゃんが、ばあちゃんが…たたいた〜」

もう、大笑いなのですが、
「そうか、そうか(笑)ばあちゃんが叩いたから、血が出たのかぁ?(笑)」

本人はいたって真剣です。
「おうちかえって、おすくり しよなっ」と悲しげな顔でつぶやき、
大急ぎで家に向かいました。
帰る道すがら、すれ違う初対面のおじさんや、おばあさんの一人一人を相手に
立ち止まっては一生懸命説明するんです。
「ここ、ちがでた。ばあちゃんが…」と必死な本人ですが、
なんか、まだ身内しか話している内容がよくわからないらしいんだよ〜。

ばあちゃんは、大笑いでした。
あまりに楽しかったので帰宅してきたじいちゃんに話したのだそうですが
じいちゃんは、真面目というか、律儀というのか、
子どもの面白さが今ひとつわかっていないのか?!
真顔で「ちゃんと、蚊がいたからだ!って、説明しないと…」
とそればかり心配していたらしく、それもまた笑えます。

ピアジェの考えた発達段階によると、ちびちゃん2歳6ヶ月はどの段階でしょう?
0〜2歳は感覚運動的知能の段階。
コレが6段階にわかれていて、6段階(18ヶ月〜24ヶ月)では
原因と結果、逆に結果と原因を推測することが可能となるんですって。
だから「血が出た」→「ばあちゃんが叩いたから」と認知したんですねぇ〜。

そして、2〜14.5歳が表象的知能の段階。
これがまたいろいろ分かれているんですよね(-_-;)
大きく分ければ、前操作的段階と操作的段階。
細かく分ければ、前操作的段階は
2〜4歳の前概念的思考の段階と、4歳〜7.8歳の直感的思考の段階
操作的段階を細かく分ければ
7.8歳〜11.12歳の具体的操作の段階と11.12歳〜14.15歳の形式的操作の段階。

ふぅ…。
漢字ばっかりだとめまいが(笑)
ちびちゃんは前概念的思考ということで、マジで一言でいうと、
「よくわかってない(笑)」時間の経過や、ものの同一性を認めることが出来ないらしいし、自分に都合よく、特殊な推理までしてしまうのだ。
まぁコレだけはいえるでしょう。

「君に蚊が止まったから、血を吸われる前に蚊を退治しようとして、
君の太ももを叩いたけれども、時…既に遅し…だったから、蚊はしとめたものの、
蚊が吸った血が太ももについたのであって、決してばあちゃんが君に
怪我を負わせたわけではない」

なんて、こんな複雑はことは理解できないということですな。
だって、にいちゃんの段階である「直感的思考の段階」の説明を読んでいても、
え?!まだ、こんな段階かい?
って思ってしまうことがあるから…。
思考が知覚に支配されるとのことです。
たとえば同じ大きさに丸めた同じ量の粘土。
そのひとつを棒状にのばすと、量がおんなじってわからなくなるだと?!

もともと同じだったのを見ていたら、わかるってものでしょう!と思うのですが、
知覚に支配されるって…一年生ってそんなものなのかな?

そう考えると、算数の計算で、もうすぐ一学期が終わるというのに
指がないと計算できないにいちゃん。
まだ、おはじきを数えて引き算しててもいいってことかなぁ(^O^)

今日の問題♪----------------------------------------------------


保存の概念が成立し、知的自己中心性が大きく減退するのは、
ピアジェの発達段階でいうと、どの段階にあたるでしょう。

解答

具体的操作段階



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