楓蔦黄屋
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2020年11月28日(土) 乙亥・大安・こたつ

こたつを出した。

今住んでいる家はわりと寒さに強いので昼間は暑すぎるぐらいだが、
朝夕が冷えてきたのであったまりたくてこたつを出した。

先週買ったみかんはもうほぼない。
こたつでみかん、がやりたくて、でもこたつを出すかどうか迷っていた時期だったので
多めに買ったのだが早々になくなってしまった。
子どもが食べる量が思っていたよりも多かった。

ついこないだまでみかんが苦手だったのに、
いつのまにか好きになっている上にみかんの皮も自分でむける年なので
ガツガツいってくれたのだ。

今まで我が家で果物が好きなのは私だけだったから、
果物を買ってもなんら気にすることなくひとり占めだったのに
これからはヤバいぞ。悠々自適の果物ライフに陰りが。

まあいいんだけど。

サクランボとかぶどうとか、時期もので高いやつはどうなるのかなあ。
好きになるかなあ。

私には好きなものをがまんする機能はついていないので
そうするとそういう果物を心ゆくまで食べるには
今までの倍量買うようになるんだと思う。

経済観念があまり育たないままこの年まできた。

まったくお金持ちじゃないのに、ていうかむしろ貧乏寄りだったのに。

でも贅沢な暮らしとかわりと性に合ってると思う。
漫画なんかで、庶子からいきなりお金持ちになった主人公が
「何もしてないのは肩身が狭くて…」と台所仕事を手伝ったりするのが
育ちのよさとか心根のまっすぐさとか清い感じとかあらわしててめちゃくちゃ憧れるけど
でもたぶん自分だったら全然肩身が狭くならないと思う。

いくらでも使っていいカードとか渡されたらホントにいくらでも使えると思う。
「欲しいものを欲しいだけ買ってもむなしいだけ」って言うお嬢様も漫画でよく見るけど
自分はたぶんむなしくもならないし飽きないと思う。
メイドさんに何かを頼んでやってもらうのとかも全然抵抗ないと思う。
着替えさせようとするメイドさんに顔を赤くしながら「自分でできますから!」とかも言わないと思う。
全然平気で着替えさせてもらうと思う。

人に頼るのは本当に得意だ。

正しくは、的確な判断を手早く要求される場で
そのこと自体に気づくのが人より遅いので
(例:乗るべき電車に乗る、出るべき時間に家を出る)
まわりの人が先に気づいて行動してしまうのだ。
子どもの頃などは私のことなどほっぽって行かれることが多かったが、
年をとるにつれて皆優しくなっていくので
自然と助けてもらえるというだけなんだが。

頼られるのも嫌いではないが、
頼られて行動したところであまりいい結果が出ない。
出せたことがない。

「あなたに期待してますよ!」と言われても正直ピンとこない。
とたんに面倒くさくなる。というかちょっと裏切りたくなる。
「お前は元来頼られる立場なんだからいい加減しっかりしろ」と
怒られて初めて重たい腰をあげる感じ。
もしかしたら褒められるより叱られて伸びるタイプなんだろうか。
でも上手に叱ってくれないとすぐヘソを曲げます。

面倒くさいタチだな本当に。


楓蔦きなり

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