楓蔦黄屋
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2021年05月02日(日) 己酉・八十八夜・すごいやつ

風がはちゃめちゃに強く吹いている。

私の住む地域ではきのう竜巻注意報が出てました。

周りにあんまり高い建物が建ってない区域で
わりと高めの階に住んでいるので
風が強いと当たりがすごい。

今日の風はどこから吹いてるのか定まってない感じがする。
東西南北ぴょっぴょぴょっぴょ縦横無尽に吹いてる気がする。

そうはいってもきっと南東の風とかそういう感じに定まってるんだろう
と思って天気予報で調べて見たけど見てもよくわかりませんでした。

窓の外の風の音はうるさいと思うのなんでだろうな。


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新しいことに向かって駆けだしている。


今やってる仕事、の前にやってた仕事はぜんぶ
職種問わず
とにかく「やらない」の連続だった気がする。

依頼に対して「やらない」と断るんじゃなくて、
物理的に、結果的に、「やらない」という感じに終わっていった。
要するに、やれなかった。

今の仕事になって、ようやく
「やらない、とは絶対言いたくない」という意地みたいなプライドみたいなものが
芽生えたような気がする。
結果的にやれなかった判定の仕事になっちゃったとしても、
やれることはとにかく、突拍子なくても、方向性間違ってても、全部やってきた。

だから今、新しいことに取り組める機会をもらえて本当にすごい嬉しい。

さらに、これを機会にもうちょっとこう、一緒に仕事しやすいというか、
ストレス感じさせない人になるべくがんばっている。

自分のがんばりかたがこの年になってようやくわかってきた。
というか。
自分ががんばったりあきらめたりしながら積み上げてきた失敗が、続けてきたことでようやく「努力」っていう名前に変わってきたような気がする。
消去法で、ようやく、ああこうやって努力すればいいんだなというのがわかりかけてきた。
努力が実を結んで成功になるのではない。失敗が実を結んで努力になるんだな。

成功とかそういうものはきっと自分の外にあるんだ。

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プロ意識、とかそういう大層なものは今だってまったくもって全然持ち合わせてないんだが、
仕事をするということと、お金をもらうということと結びついていなかったような気がする。
自分のした仕事に対してお金をもらっているのではなくて、
自分の所属している組織がなんかしらんがお金をくれるんだという感覚。

バイトで時給でもらってる時のほうがなんぼか、労働対価としてもらってる感触があった。

正直言うと今もそのふたつの感覚が半々だ。
まあ半々になっただけマシなような気がする。

仕事ではなく趣味でやってます、とか、趣味も仕事です、とか、
有名だったりすごかったりする人たちはすごいことを言うな、と思う。
てかやっぱちょっとヘンな人たちなんだろうな、と思う。
それかそういう、なんつーか、インタビュー記事にしやすいことを言える頭のいい人たちなんだろうな、とも思う。経験が豊富というか。憧れる。

そういう人たちのおかげで私もこの世界の片隅で仕事ができているな、と思う。
エジソンとかジョブズとかが、働いているという自覚なしに働きまくってくれたおかげで
私は今寝っ転がってiPadで読書だのゲームだのできてるしマジでほんとありがとう俺のためにあなたがたは生まれてきてくれたのかな?
って思うのと似ている。

「プ〜一族」の松田は
「そう描けば売れる」みたいなテンプレでは決して描かないという人で、
めちゃくちゃカッコいいし憧れる。
自分はそういうテンプレすらまず掴めてないから、あれもまた雲の上の人の話だ。
というか大橋ツヨシカッコいい、という話。

そういう風にすごい人、ほんとにすごいな、と思う。
てことは自分はたぶん、そういう類いのすごい因子みたいなのは持ってない。

持ってないけど新しいことに全力で駆けだしている。
それでめちゃめちゃしんどいのこれ何でなんだろうな。
いやしんどいだけじゃなくて楽しいし面白いんだけど、単純に体力がないってだけなんだけど。

すごい人はどんだけエネルギーもってんだろうな、と思う。
いや近場にひとりいるけど。すんごいエネルギーもってる人。

なんかもうちょっとこう、自分にも、すんごいものあったらいいなと思う。
別に仕事するのに役立たなくていいから、なんかすごいやつ。カッコいいやつ。

とか思いながら今日もゼーハーいって駆けている。
うまくいくといいなあ、新しいこと。


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あー今日から5月か。





楓蔦きなり

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