楓蔦黄屋
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人と会ったあとに自分の言動を後悔するのは けっきょく自分のことしか考えてないからだ。
相手のことをどれだけ覚えてるだろうか。
覚えちゃいないのだ。結局。
なら自分のこともとっとと忘れればいいのだ。 考えるまい。 相手も覚えてない。覚えているとすれば自分が忘れていることだけだ。
相手のことだけ覚えている人間になれればいいけど、 なれやしないのだ。結局。
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生きていると思いもよらないことが起きる。 自分の力ではどうにもならないこと。
そういうときにたまに天啓のように 頭のなかに言葉がしずかにひらめくことがある。
預かり知らぬ領域を預かってもらうために 私はその言葉を受けとる。
受けとった言葉たちがいつまでも 心の中に根をおろして咲き、風にゆれている。
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「同じ失敗をくりかえさなければいい」 って、おだやかなようでいてずいぶん厳しい条件だなと昔から思っていた。
同じ失敗をくりかえしたって、ゆるせればそれでいいと思う。 忘れればそれでいいと思う。
いつかは同じ失敗に飽きる。 それでいいと思う。
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今年の目標は「善意に従わない私をゆるす」だけど、 もっとシンプルに「私をゆるす」でいいんじゃないかな。
楓蔦きなり
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