角川ホラー文庫 2000
STORY: 仕事の途中でいきなり倒れていてその直前の記憶を失っていた史子。それ以来、自分の記憶に自信がなくなってしまう。そんなときに同窓会が開かれ、大学時代の友人が集まる。そのときに話題に出た友達のことを史子はどうしても思い出せない。ますます自分の記憶に自信がなくなる史子だったが・・・。
感想: なかなか読みやすい文で、あっという間に読み終わってしまった。
さすがホラー文庫なだけあって、そういう要素も入っているけれど、ほとんど怖くはない。どっちかというとミステリーという感じかな。
どういう展開になるのか想像がつかず、結構面白く読むことができた。特に出てくる友達のバックグラウンドがそれぞれで、それぞれに思い出したくないことなどが描かれていて、その点はかなり興味深いと思う。
もともと私は人の名前が思い出せないとか、よくあることなので、こういう話を読むと他人事とはちょっと思えなかったりするかも。
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