きよこの日記

2002年07月17日(水) 山本文緒『紙婚式』

電車の中や、バスの中は、読書にうってつけ。
どっぷりと本の世界に遊びます。

持って行った文庫本は行きの車中で読んでしまったので、帰りの電車で読んで、と、ヨウちゃんにもらったのが山本文緒『紙婚式』

山本文緒は、現代若手女流作家のなかでは、私、一番好きな作家かもしれない。
繊細でありながら、冷静な観察が心地いい。

山本文緒との出会いは、高校生の時だったかな?
日曜日に、やることがなくて、ごろんと寝そべって、『眠れるラプンツェル』
を読み始めたら、夢中になっちゃって、一日ずっとその本読んでた。
その本は、図書館で借りていたんだけど、あんまりにも気に入ったから、
文庫本化された時に買ったんだ。
でもねえ、私の中で、『眠れるラプンツェル』を越える山本作品に出会えてないっていうのが、すごく不満。

どの作品も、面白いんだけどね。
さくっと読めるから、ちょっと気晴らしがしたい時なんか、
うってつけなんだけどね。

私の中での山本評価が高い分、
「えー、もっといい作品書けるんじゃないの?
って、要求も高くなってしまう。

この『紙婚式』は、結婚をモチーフにした短編集。
どの短編も、個性的で、丁寧に書かれているんだけど、うーん。
私に、結婚っていうテーマが、早かったのかもしれないな。
この短編集の中で、好きなのは、『秋茄子』と『紙婚式』です。


 < 過去  INDEX  未来 >


さよこ [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加