電車の中や、バスの中は、読書にうってつけ。 どっぷりと本の世界に遊びます。
持って行った文庫本は行きの車中で読んでしまったので、帰りの電車で読んで、と、ヨウちゃんにもらったのが山本文緒『紙婚式』
山本文緒は、現代若手女流作家のなかでは、私、一番好きな作家かもしれない。 繊細でありながら、冷静な観察が心地いい。
山本文緒との出会いは、高校生の時だったかな? 日曜日に、やることがなくて、ごろんと寝そべって、『眠れるラプンツェル』 を読み始めたら、夢中になっちゃって、一日ずっとその本読んでた。 その本は、図書館で借りていたんだけど、あんまりにも気に入ったから、 文庫本化された時に買ったんだ。 でもねえ、私の中で、『眠れるラプンツェル』を越える山本作品に出会えてないっていうのが、すごく不満。
どの作品も、面白いんだけどね。 さくっと読めるから、ちょっと気晴らしがしたい時なんか、 うってつけなんだけどね。
私の中での山本評価が高い分、 「えー、もっといい作品書けるんじゃないの? って、要求も高くなってしまう。
この『紙婚式』は、結婚をモチーフにした短編集。 どの短編も、個性的で、丁寧に書かれているんだけど、うーん。 私に、結婚っていうテーマが、早かったのかもしれないな。 この短編集の中で、好きなのは、『秋茄子』と『紙婚式』です。
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