「読書は経験の代用としては有害なものであるが、 経験を解釈し、拡張する上においては最も重要である」 デューイ『学校と社会』
なるほどー。 言い得て妙とはこのことだなあ。 ひたすらに本さえ読んでればいいってわけじゃないってことね。 本を読んで、十分に楽しむためには、それだけ自分の経験が無ければならない、と。
私自身が、経験の貧弱な本の虫だったから、かなり納得。 小さい時は、活字を追って、ページの終わりまで読みぬくことが、「本を読む」ってことだと思ってずいぶん背伸びして大人の本を読んでいたけど、今思うと、読んでも読んでなかったんだねえ。
村上春樹って、現代を代表する作家だけど、私、中学生のころ読んで「つまんない」って思ってそれっきりにしてた。 でも、まわりの人とか、「すごく面白くって夢中で読んじゃった!」 って言ってたりして、「なんで、私はだめなんだろ」 って疑問だった。 …もしかしたら、村上春樹を読むための経験が足りなかったのかもしれないな。 今、読んだら、違う感想が得られるかも。 よーし。 『ノルウェイの森』に再チャレンジしてみよう!
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