| 2002年09月16日(月) |
『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』 |
言えます? 私言えないな。絶対無理。 しかし、この本の筆者はそれをやってのけてしまいました。 しかも、仕事で初めてあった人に。 「英雄的行為、好呵!!」
しかし、この本は傍若無人な猛者の、英雄的行為を記録したものではなくって、本来は、私なんかと同じ、 「ほんとは鼻毛が出ていることが気になってしょうがないのにいうことができずにいる」 小市民が、「ちょっと小さな勇気を出してみた」記録です。
鼻毛指摘のほかにも、 ・ 電車で知らないオヤジに話しかけ飲みに誘う ・ 激マズ蕎麦屋で味の悪さを指摘する ・ 知人に貸した2千円の返済を迫る ・ 電車でマナーを守らぬ乗客を叱り飛ばす
う〜ん。あるある。 やりたくってしょうがないけど、どうしてもできないよねえ。 私がとくにやりたいことは「電車でマナーを守らぬ乗客を叱り飛ばす」…気になって気になって、ついにらんじゃうんだけど、注意できないんだよねえ。 だから、この本を見つけたときに 「ああ、こんな偉業を成し遂げた人がいるんだ! 是非参考にしたいわ」 と思ったんだけど、なにせ筆者も小市民。 小さな勇気をふりしぼっても、成功するとは限らない。 マナーの悪い乗客に果敢にも挑戦するも、無残に惨敗。 逆切れされ、ほかの乗客にまで失笑されてしまったり、とほほな結果。 でも、小さな勇気、おすそ分けしてもらった気がする。 にらみつけるぐらいだったら口に出したほうが潔いじゃんね。
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