きよこの日記

2004年10月16日(土) 英語雑感その3

「英語が話せる」ということに日本人は弱い。
英語が話せるだけでなんだかすごーく頭がいい人という扱い。
そのコンプレックスが過度に早まった英語教育を過熱させる。

でも、私はあまりにも小さい時期からの英語教育、いわんや日本語とのバイリンガルに育てようなどという試みにはNOという立場です。

でも、スポンジのように何でも吸収できる小さいころに英語を勉強しておいたほうがあとで楽だから、という意見もあります。

確かに、若い脳はなんでも困難なく吸収します。
やみくもに吸収するといってもいいでしょう。

小さい子が日本語と英語の単語をないまぜに話すのは、日本語と英語という区別がないからです。
しかし、より複雑な文になっていくほど事態は難しくなってきます。

日本語と英語というまったく異なる文法を一度に同様に習得することは幼い頭脳にとって過度の負担です。

そして、どちらの言葉も不完全、ということになります。

バイリンガル研究というのはかなり昔から盛んにされていますが、「完全なバイリンガルというのはありえない。完全なバイリンガルに見える人でも、かならずどちらかの言語がベースとなっている」というもののようです。

では、英語ならずとも外国語を効率よく身につけるためにはどうすればいいか。

私は、まず自分の生まれながらの言葉をしっかり身につけることが大切だと思います。

基本となる言語との比較で言語は習得されます。
ベースとなる言葉がしっかりと固まったものでなければ、ほかの言葉をその上にしっかりと打ちたてることはできないのです。


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