2004年12月01日(水) |
彼と恋に落ちない理由 |
「きよこ先生、コーキー先生と付き合っているんでしょ?違うの? コーキー先生言っていたよ。」 また、ネタとして流行しています。
「じゃあさ、きよこ先生、もし付き合おうってコーキー先生に言われたら付き合う?」と、ある生徒に聞かれて、困っちゃいました。 「いやー。つき合えないなあ」とか言うわけにもいかないので、「うん。そうだねえ、付き合ってって言って来てくれたら付き合うかなあ」と答えました。
数日後、うれしそうな顔でその子がやってきました。 「先生!コーキー先生に、この前のこと言ったら、嬉しそうだったよ!よかったね。コーキー先生、付き合ってって言ってくるかもしれないね」 「はっはっは。そうかあ。」 と、笑いながらも、まったくどきどきとかしたりしない私って、精神的な年寄りみたいです。
コーキー先生とは同期の初任者です。とっても明るいし、仕事もできるし、教師としてものすごく力もある。ほかの学校の初任者の人からは「コーキー先生と同じ学校だと比べられてつらくない?」と、言われるほどです。 でも、周りの人が評価するほど私はコーキー先生を尊敬できないし、それどころか、たまに、本当に心の底から嫌悪することがあるんです。 一言で言うと出世第一主義。 優秀な教師と評価されたくてたまらない。 もちろんそのためにかなりの仕事を買って出ているのだから、仕事をしぶる私よりはよほどいいのですが、子どもへの声がけも、手立ても、すべてができる教師と言われるためにやっているように見えます。 だって、飲み会で生徒のことを「連中がさ〜」って、連中呼ばわり。まるで自分の手下のような口ぶりです。 そして、権威には徹底的に追従です。肩書き大好き。 職員室でも、えらい先生には盲目的によいしょよいしょで、聞いていて虫酸が走ります。
学校という独特なせまい世界の中で適応して生き抜いていくためのお手本的な生き方なのだと思います。 いいもーん。私、出世なんかする気ないし。
また、さっきの生徒との会話なんですけど、 「先生、どんな人がタイプ?」 「えーっと、そうだねえ、やさしい人がいいかなあ」 「それなら、コーキー先生、優しいよ!コーキー先生がいいよ。うん」 「ははは。どうしても、私とコーキー先生をくっつけたいんだねえ。」 この会話を聞いていたほかの生徒が、 「でも、先生、コーキー先生は明るいかもしれないけど、やさしいのとはちょっと違うかも」って。 おおー!!君はすごく人を見る目があるねえ! まったく、そのとおりだよ。って、心の中で快哉。
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