そうはいっても、私はコーキー先生より教師として劣っている。 少なくとも、現時点での存在価値は私のほうが低いと思う。
コーキー先生は職業として、実際的な技術が教師として優れている。 私は生徒のため、という思想はご大層だが、日常の中で脈々と息づくものにはなっていない。 本を読み、いい授業を見て、自分の中で筋道だった私なりの理論はできてきた。 ただ、考えることはご立派でも、それは私の頭の中で終始していて、生徒にうまく伝わる形にできていない。
その点、コーキー先生は概念上はさておいても、生徒がのれる、わかりやすく面白い、そして、学校って楽しいって思える実践をしている。 見習わなければならないところだ。
|