きよこの日記

2005年01月08日(土) 一期一会のかなしさ

新人戦県大会での監督会議の席上で、竹村元成先生が大動脈瘤破裂によって年末に急逝されたと聞き、時が止まったようでした。
人違いか、聞き間違えにちがいない、と思いました。
だけど、そのお名前は、「かぼちゃのつるで一番初めにできる実を“もとなり”って言うんだけど、俺は長男だから、元成。かぼちゃのもとなりなの」とおっしゃっていたものに違いなく・・・。

竹村先生は長年中学校で卓球指導に熱心に携わってこられ、ずっと専門委員長もされてました。
私は数回ほどしかお会いしたことはないのですが、とてもとてもお世話になった先生です。

昨年夏、全国教職員大会が岡山で開催されました。
たまたまその数日前に中学生の北信越合宿があって、そこで竹村先生にお会いし、岡山まで車に同乗させてもらうことになりました。
ほとんど初対面の方に岡山までの道のりを同乗させてもらうなんて、私ってずうずうしい、と、気がついたのは後になってからでした。
岡山までの行き帰りの道すがら、いろんなお話しをしました。
今年からの教育事務所勤務でのお仕事の話や、卓球について、ご家族について、楽しく話してくれました。

帰りも飯田まで送っていただいて、高速代とガソリン代とをお支払いします、と、お財布を開いたら、私のお財布、散財のしすぎでもぬけの殻でした。
「はっはっは。いやいや。いいよいいよ。」
とおっしゃってくださったものの、あまりの醜態、図々しさにもほどがある、と、後日お金を教育事務所にお送りしたのですが、
「先生、わざわざお金を送ってもらっちゃって、申し訳なかったねー。」
と、すぐにお電話いただいて、こちらが恐縮してしまいました。

そのすべてが“故人を偲ぶ思い出”になってしまいました。
今年も、教職員大会でまたお会いする、そう信じて疑っていなかったのに・・・。
わかわかしい笑顔、まだ、30代だったそうです。

私にとって人が亡くなるということは、もう二度と会えない、ということです。
どんなにもがいてもがんばっても、二度と会えない。
それっきり。
稚拙ですが、そういうことなんです。
その人との思い出を、これ以上重ねていくことができないむなしさ。
竹村先生、早すぎますよ・・・。

どんなに遠くにいても、連絡をとっていなくても、生きていればどこかで再びめぐりあうかもしれない、人づてにその人の様子を聞くこともあるかもしれない。
そう思えばこそ、いろんな人と出会い、別れても、私は私として、自分の毎日をがんばることもできます。
どうか、誰も私をおいて、突然いなくならないでください。


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