健康+美容+癒し+韓流=あかすり みたいな?
最近、簡便さをお金で買うことを覚えてしまってだらしないよなあ。 清貧の思想はどこへやら。
そんなことを思いながら、扉をひらいてぶっとんだ! 狭い浴室は蒸気がむんむんとし、目の前には簡易ベットに長々と全裸で横たわる女性が! 「アー、ちょっとマダ外でマッテテネ。 モウチョットだからネ」 ごしごしと女性の体をこすり続けるふくよかなおばさまは、黒のビキニ姿☆★ あわてて後ろ手で扉をしめるも、衝撃の映像が目に焼きついて離れません。
えー。全裸?マグロ状態?私もああなるの?
「サッキの人、どうぞー!」 動揺さめやらぬうちに個室に呼ばれ、おずおずと入室。 「じゃあ、仰向けにヨコタワッテください」
ショック! 一糸まとわぬすがたで、まな板の上に体を投げ出せと!? 大いに抵抗を感じたものの、自ら好んで火中に飛び込んでしまったのですから、もはや後戻りは叶わず、簡易ベットに体を横たえる。
おばさま@黒ビキニはやおらタオルをお湯にざぶっと浸し、ぎゅっと絞り、私の顔におおいかぶせ視界を奪った。 ・ ・・・殺される!!!
「ぎゃっっ」
「アー イタイ?初めて? 大丈夫。大丈夫。ヘイキダヨ」 おばさまは、両手にミトン状の布をつけ、猛烈に私の両足をこすりだした。
グオーシグオーシグオーシグオーシグオーシ
おかまいなしです。 躊躇したり、恥じらったり、戸惑ったりする私なんて、まったくおかまいなしに、あんなところやこんなところまで、ぐおーしぐおーしぐおーしぐおーし。
「ほらミテ!こんなにとれたよ!」
「は、はあ・・・」
「オネエさん、何歳なの?」 「あ、27です」
「はは、・・・・あの、おばさんは、韓国の方ですか?」 「ソウダヨー。」 「あ、日本語上手ですね。もう、長いんですか?」
表に裏にとこすられまくるうちに、なんだか不思議な親近感。 そうだよなー。 自分を覆い隠すものなんてひとっつもない、晒しまくったこの状態で、もうどんな構えも無用だよねー。
「ハイ、できあがり」 「へへへ。ありがとー」 照れくさいような、ほんわかした気持ちの残ったアカスリ体験でした。
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