きよこの日記

2005年01月15日(土) 『ハウルの動く城』

おそばせながらみにいってきたよ『ハウルの動く城』

私の耳には、「ハウル超カッコいい!」という女子の声がたくさん届いていたので、「まーた、キムタクがおいしいとこもってっちゃうのかよ。
 よーし、どんなにカッコいいか、やってもらおうじゃん」
みたいな、ヨコシマな先入観を持ってのぞんだのでした。

うん。ハウルカッコいいね。
だって、王子様なんだもん。

初めは自覚のない王子様でした。
でも、あるとき変わるのです。
理想的な王子様に。
「もう充分に逃げた。
 でも、これからは逃げない。
 僕には守るものができたから。」
かーっこいいー!

この映画は新しいおとぎ話なんだよね。きっと。
ほら、みすぼらしくて、さえない女の子が王子様と結ばれてハッピーエンドって、王道じゃないですか。

こういうアニメって、かえって新しいですね。
例えば『ファインディング・ニモ』も『ミスター・インクレディブル』も、動物の世界や、スーパーヒーローなんていう、あり得ない世界を擬人化させて、人間らしさをだして共感させます。
それは、感情移入しやすいけれど、人生のはかなさとか、せつなさまで一緒に喚起させることがあります。
私は『ミスターインクレディブル』の前半は、けっこう胸がちくちくして、憂鬱なくらいでした。

でも、『ハウル』は、はなからおとぎばなしですから、そういう深刻さがなくって楽しかったです。
いろいろと突飛なところがあっても、「そういう世界なんだな」って。
そして、ぽんぽんとストーリーが進んで、何がなんだかわからないながらも、ずっと楽しい気分。
荒地の魔女とソフィーが王宮の前で出会ってからのくだり、もう、私おっかしくっておっかしくって、一人でふきだしちゃって、隣に助けを求めても、しーんとしてて、困ってしまいました。
美輪明広、すごいよー!!!
うまい!
もう、大好き!
魔力を失っておばあちゃんになってしまってからなんて、本当にもう愛らしくてかわいくって。

まーるくおさまって、めでたしめでたし。
みんな末永く仲良く暮らしましたとさ。


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