砂肝

2003年07月02日(水) ヴィオラ−トのアトリエと映画その2(「曖昧な未来、黒沢清」)

昨日は日記を書こうと思いつつ。

ついつい買ったばかりのゲーム、
PS2の「ヴィオラ−トのアトリエ〜グラムナートの錬金術師2」にハマっていました。

今度のアトリエは
錬金術のお店を作って経営しつつ
村おこしをやる!というのが基本テーマみたいです。

いや、まだ店は出来てないけど(序盤なので)
調合でさまざまなアイテムを作り出すのはやはり楽しいです。
のどかな村の住人たちもいい感じ。
ほのぼのした感じの音楽もゲームにあってて好きです。
ぼちぼちとやっていきたいです。

そうそう。
映画の感想なのですが。

観た順で、まず「曖昧な未来、黒沢清」から。
(関連サイトは公式とかこことか)

前日の日記で書いたように、これは「アカルイミライ」のドキュメンタリーです。
「アカルイミライ」の撮影を追いつつ、主として黒沢清、ほかにアカルイミライに関わった映画関係者(俳優ではオダギリジョー、浅野忠信、藤竜也など)に、インタビューしていってるのですが。

なんか特定なことばだけ繰り返し言わせてたのが印象に残っています。

黒沢清監督の
「フィクションはかなりドキュメンタリに近い。
ドキュメンタリだって構成した時点でフィクション的な面を持ち、フィクションはその場で様々な人が関わって、ある特定の瞬間を切り取って使う関係からドキュメンタリ的な面をもつのだ(というような意味のことを言われていた)」ということばや

ほかの関係者の「黒沢監督の映画の撮り方はかなりアバウト(というかいいかげん)だ」とか。

(場合によっては、とくに重要ではない(インスピレーションの沸かない)一場面の演出全部を助監督に任せてみたりするらしい)

これらのことばは確か2度は出てきたよ。
それだけ印象的だったから繰り返し使ってみたんだろうか。

また、ドキュメンタリは撮影の最初の場面からラストまで追っていったようなのですが。
いちばん最初の撮影となったオダギリジョー出演のペットショップでのやりとりは映画をみたら使われてなかったので。
「ああ。こういうふうに使わないシーンも多いんだろうなあ」とも思いました。

白黒でスタイリッシュな画面で
撮影画面とインタビューを上手く構成してあり。
なかなか見ごたえがありました。

服飾担当の北村道子さんもなかなか迫力あったなあ。
笑顔で「こうしたほうがいいね」と
コートを俳優に着せたままぴりぴりと引き裂いてみたりとかね。
(あとで黒沢監督のトークショーで聞いたところでは「主要キャラはみんな貧乏なんです」とだけいってあとは北村さんにおまかせしたとか。なかなか映画に合ってて良かったです)

なんかオーム真理教のドキュメンタリを作った監督の手になる作品みたいですね。
(追記。監督・撮影・編集は藤井謙二郎さんでした)

真摯に語る黒沢清監督も拝見できるし。
黒沢清やその映画に興味があるなら見ても損はないのではないでしょうか。


あ、なんか宮崎で最初のデジタル映像(編集)の映画だったそうです。

これを本編「アカルイミライ」を見た後に見れたなら最高だったのだが。
(そして更にそのあと黒沢監督のトークショーだったらよかったなあと、まあ今さらいっても仕方ないですけどね)

ええと
人名とかいい加減だったので、7月6日に一部追加しました。


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夏野 [MAIL] [HOMEPAGE]

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