■2002年07月10日(水)
  ― アンフェアなオンナ ―
 久々に本を買っちゃった。内田春菊さんの「基礎体温日記」。彼女の作品は好きで良く読んでいる。といっても、肝心のマンガの作品はほとんど目を通 したことはなく、マンガでも「エッセイ調」な作風のモノとか小説を数年前からよく購入している。
 「現代社会において、女性のライフスタイルは多様化している」ってさんざんマスコミは言っているけど、(でも実状はあんまり以前と変わっていない女性も多いことは確かだが)、内田サンはその中でもかなり「新鮮な女性」に位 置するよね。
 4人も子供産んで(しかもその子供たちの生物としての(?)父親は3人いる!)子育てを楽しんでいる。仕事のハバもバラエティに富んでいて、その全てに「プロとしての意識とプライド」がフツフツとみなぎっていて、見てて気持ちがいい。
 子育ても仕事もガンガンやって、好きな男性(ダンナさま)への愛情もタップリ。こんな女性あんまりいない、希有な存在。
 そんな彼女には、やっぱりちょっと憧れちゃうしパワーも感じる。彼女の作品読んでいると(ジメっとしたものもたま〜にあるけど)、たいてい「スッキリ!」な痛快感みたいなもの、感じる。
 だけど、私、一つだけ内田さんに対して「?」なところがある。  彼女の作品に、前々夫や前夫を悪く言う表現が多々あるんだ。コレは良くないよ〜。なぜ良くないか。それは「アンフェア」だからである。
 内田さんが過去2回の離婚に至るまでは、前夫たちとはそれなりに色々あったんだろう。結婚生活がどうにもこうにも続けることがあまりにも困難だったから、離婚を選択したのも十分に推測できる。前夫たちのことを悪く思う気持ちがあるのも当然わかる。だけど...。
 彼女は、小説やマンガやマスコミを通して、前の夫たちのことをアレコレと悪く批判する。作家であり女優でもある彼女は、マスコミや作品を通 じて、前夫たちを批判する「機会」をたくさん持っている。だけど、前の夫たちは、当然作家でもなければマスコミに登場するヒトでもない。だから彼らに言い分があっても、それをあらわす「機会」はありえない。…これってけっこう「アンフェア」だと思う。
 内田さんは「イイ女」なんだけど、こーいうところはちょっと「?」だな。(でも世の女性たちに「私の前夫たちみたいな悪いオトコにひっかかるなよ!」っていうエールを表しているのかも??)
 …と言いつつ!私もモトカレのこと、別れた後に色々とイヤなことをされて大キライになっちゃって、友だちに悪口言ったりしているんだけどね(汗)。




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