■2006年09月04日(月)
― 自然のおそろしさ ―
夏になると毎年のようにBFと伊豆方面へシュノーケリングに数回出かけている。なのに今年はどうしたことか、タイミングを逃してしまい、まだ一回も海へ行っていなかったの。 で、昨日、やっと今年初のシュノーケリング日帰り旅行が実現。朝晩涼しいここ数日だけど、昨日は晴天で暑いくらいの海日和!海の家がもう無くなっていたので、駐車場近くのトイレでお着替え。マスクとフィンも装着して、嬉々として海へ。 …でもすぐにBFの顔色が曇ってきた。 「これは危険だよ!」 その日の海はかなりの高波。浜に打ち付ける波のしぶきはすごい勢い。波のせいで自由に体が動かず、海中は濁り切って視界がない状態。岩場に体をぶつける可能性もあるし、下手すると沖に流されるかもしれない…、確かに危険だわ! BFと相談して、シュノーケリングはあきらめて海からあがることに。でも、本当に怖かったのはここからだった。 大きな波に体がさらわれそうになりつつ、逆らって浜に向かって泳ぎ出すと、今度は一気に大きな寄せ波が来て巻き込まれてしまったの! まったく身動きがとれなくなって、気が付くとごっつごつの岩場に向かって私の体は一直線。このままだと、岩にモロに体をぶつけてしまう! 「まずい!」 なるべく上半身をあげて水面のすぐ下の岩にぶつからないように…、とそれしか体の動かしようがなかった。でもそれが幸いしたのか、膝を少し打っただけでなんとか浜に戻れた。ううん、「戻れた」というより「高波で浜に打ち上げられた」ってカンジだった。 岩にぶつかって出来た膝小僧の傷の血を見つめながら恐怖でしばらく放心状態の私。後でBFも恐怖を感じたと話してた。BFは学生時代ずっと水泳部だったので、水には慣れているはずだし「水の怖さ」も熟知している。そのBFが怖いって言うのだから、よっぽどだったんだなあ。 そして今朝になって知った「静岡県伊東市の川奈崎沖で海に2遺体漂流」というニュース…。恐怖が蘇ってきた。この方々もあの高波にさらわれたのかもしれない。 波音を聴きながら広い海を眺めているだけでも心癒されるモノだけど、時として海は、そして自然は、人を恐怖に陥れる。自然のおそろしさをあらためて実感した出来事だったよ。
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