■2006年09月22日(金)
― タイフウ・ジャーニー(2) ―
さて(1)の続き。 2日目。天気予報ではその日の夜に台風がもっとも石垣島に近づくらしい。お天気が悪化する前に楽しめるモノはないかと調べたら「島内観光定期バス」を発見。参加してみることに。眺めの良い観光ポイントなどを回って、島料理のお昼ゴハンも付くの。

↑眺めはたしかに素晴らしいんだけど、灰色の雲が広がる…。しかも湿気をたっぷりと含んだ風がびゅうびゅう。髪が顔中にまとわりついて、うっとおしかったこと!
バスガイドといえば、ピチピチのかわいい女の子が定番だ。でも、この観光バスのガイドは70代の“おじぃ”だった。 おじぃといえどもピチピチと元気いっぱい。ユーモラスなおしゃべりが魅力的で、なかなかキュートなヒトだった。しかもガイドはボランティアでやっているんですって。 おじぃは三線を持参していて、バスの中で何曲か島の歌を披露してくれた。…なのに、私ったら移動中はひたすら昼寝(おじぃ、ゴメン!)。ホントにいつでもどこでも眠れるタイプなのよね。 そして2時半ごろ観光バスの旅はお開きに。 さて、これからホテルに帰って何をしようか…と考えていたら、「車を借りて、海へ泳ぎに行こうぜ」とBF。 え〜っ!? この悪天候で!? 泳いだりして大丈夫なの? 私が熟睡している間に、しっかりとおじぃの話を聞いていたBF。おじぃによると、太平洋側の海は台風の影響で高波だけど、東シナ海側はまだそれほどでもないとのこと。 それにバスに乗っている間、外の様子をちゃんと眺めていたBFは、地図なしでも島の主要道路の様子をだいたい理解したみたいだった。どうやら行きたいビーチももう決めているもよう。 よし! 波がもし高かったら潔く諦めるつもりで、ダメもとでビーチへ行ってみることに。 お目当ての米原ビーチに到着すると、本格的な雨はまだ降っていなくて小雨がパラつく程度。気温も水温もちっとも低くないし、これなら泳げそう! でも安全第一! 強風に吹かれながらも、なるべく浜から離れないところで海中へ顔をつけてみると… …キレイ!!!キレイすぎる! こんなに風が強いと海の中も濁っていそうなのに、ウソみたいに透明度バツグン!浜からほんの少ししか離れていない浅い場所でも、美しい南国のオサカナたちがヒラヒラとたくさん泳いでいた。


伊豆・川奈のオサカナに比べて、石垣島のオサカナはどことなくのんびりとしている。近寄ってもサッと逃げたりしないの。むしろ、私やBFと一緒になって泳いでいるカンジ(気のせい?)。 南の島では人間もオサカナもこんな調子で、なんだかいいなぁ。 ず〜っと海へ行きたくて行きたくて、台風をうらめしそうにしていたBFもこれで大喜び。やっと満足したみたいだった。
(3)へ続きます
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