■2006年11月23日(木)
  ― エッシャー ―
 前回の日記で紹介できなかったほうとうの写真↓




 ね、おいしそうでしょ? お土産に麺と味噌を買ってきたので、近いうちに家で作るつもり。

 ほうとうツアーの翌日の日曜日。冷たい雨の降る中、「スーパーエッシャー展」を観てきた。ひどいお天気だったので空いているだろう、と思ったけど甘かった。渋谷の街は賑やかで、会場のBunkamuraザ・ミュージアムも大混雑だった。
 場所柄なのか、それともエッシャーだからなのかはわからないけど、若いカップルのお客さんでいっぱい。私とBF、なんとなく浮いているような(苦笑)。美術館の入り口で、観賞用のガイドテープを貸してくれるシステムがよくあるけど、エッシャー展では、このガイドがなんとニンテンドーDSだったよ。
 エッシャーといえば「だまし絵版画」や「正則分割」で有名だけど、それは晩年の頃の作品。今回の展示では、かなり初期の頃の作品もいっぱいあって、そのほとんどが風景版画だった。「だまし絵版画」や「正則分割」の作風にたどりつくまでに何年もの時間と膨大な数の作品制作を経ていて、制作活動は亡くなるまで続いていたらしい。
 私も、いまの仕事を今後も続けたとして、定年退職あるいは引退するそのときまで、変化し成長し続けることができるんだろうか。版画制作というのは時間がとてもかかるけど、その作業に「労働することの喜びと幸せ」を感じていたというエッシャー。私も同じ幸福を感じながら仕事ができたら、素晴らしいだろうなと思う。
 「正則分割」の作品を観ていると、もしエッシャーが現代人であったら、CGでもっともっとスゴイ作品を作っていたかもしれないと想像できる。エッシャーの感性はかなり「数学的」で、その感性で「空想と現実がミックスされた世界」を生み出し表現していたからね。
 混んでいたし展示作品がたくさんで、全部観て回るのに2時間以上もかかってしまった。私もずいぶん疲れたけど、私の誘いで一緒に鑑賞につきあってくれたBFに感謝。彼もエッシャー作品はかなり興味深く観ていたみたい。
 本当は「ダリ展」も観に行きたいけど、こちらもめちゃめちゃ混んでそうで思わず躊躇しちゃう。絵を鑑賞するという行為に払う金額は、どれくらいが妥当なのかは想像したこともないけど、多少高くてもいいから、人が少ないところで静かにゆっくり鑑賞したいものだね、とBFと語り合ったよ。




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