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「 子棄て親棄て 」
2006年07月15日(土)



 子を棄てて、親を棄てて何になるというのだ。
 選択できない親だからか、行為ゆえの子だからか。
 そこに伝承という名分があればあれば変わるというのか。
 全共闘や原理主義やカルト宗教と同じように与えられた関係を名分で改変すれば、それで気が済むというのか。
 
 名分は所詮男性的な強迫観念であって別の本能に置き換えたに過ぎないのだ。
 棄てた、というは強迫観念が作り出した単なる観念でしかない。
 何故、止めを刺さないのか、物質的変換を成し遂げないのか。
 何故、全ての欲望を持つ人間を全ての欲望を巻き起こす事物を打ち壊さないのか。
 その底に眠らされているのは、自分が周りから殺されないようにという防衛本能と、自分が周りから日干しにされないようにという防衛本能と、そして後世に同時代の多くの人に自分を広げたいという名誉欲求とでしかないのだ。
 
 子を棄てて、親を棄てて何になるというのだ。
 選択できない親だからか、行為ゆえの子だからか。
 そこに伝承という名分があればあれば変わるというのか。
 全共闘や原理主義やカルト宗教と同じように与えられた関係を名分で改変すれば、それで気が済むというのか。
 名分の奥底に隠された根本的な欺瞞(ぎまん)と矛盾と、そしてそれゆえの救済。 
 大衆の救済。

 このように大衆は救済されていく。
 大衆が選択した最も安逸(あんいつ)な凡才によって。
 真の天才はこの世の表舞台に立つ事も出来なかっただろう。
 私が知りえない過去に存在した天才たちよ、私は貴方達の声や行動を知りたいのだ。
 


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