きのう 市の教育委員会主催の人権講演会に行ってきた 講師は 松本サリン事件で被害者でありながら 容疑者にされてしまった あの 河野義行 さん 市のコミニティセンターはほぼ中高年で埋まった この方のことはテレビで拝見したことがあるし 自らの著書である 「妻よ」 も 読ませてもらった 私の河野さんへの印象は一言で言って穏やかな人という感じ 講演も警察による任意とはいえ不当な取調べを語るときも 一度として声を荒げることもなく淡々と話された ポリグラフのことは警察が何の物証もないから取り入れるとも言われた そりゃ ふつうの人間ならウソ発見器にかけられるというだけで動揺する
マスコミのいいかげんな報道にも怒っておられた 救急車に乗るとき 「薬の調合を間違えた」 と あたかも河野さんが言ったように報道されて 無言電話や抗議の電話が一日に30件もあったらしい 「人殺し!」 「殺人鬼!」 正直 私もその時 河野さんが何か手違いをしたように思っていた オウム真理教の関与が明らかになってから ひとりのお婆さんから手紙があったらしい そのお婆さんは河野さんが犯人と思ってその当時は ずいぶんと河野さんのことを悪く思っていたらしい でも このまま謝らないままでは私は死ぬに死ねませんと 謝罪の手紙を送ってこられたらしい 講演の題目は 「疑惑は晴れたとて」 だったけれど この事件で河野さんは人生をすっかり変えられてしまった
私はいつも思うことのなかに穏やかな人というのがある 人は自分にないものに憧れるというのがあるけれど 私は穏やかな人になりたいと常々思っている 私らの言葉で言うとキャンキャンし過ぎている 血の気が多いという言い方もあるけれど 結局のところ理性なんかなくて感情ばっかりってことか・・ ダンナも娘も私もキャンキャンしているわけだから そりゃ うまくいくわけがないわなぁ
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