洗面を済ましたダンナがしみじみ言う 「タオルが好き勝手に自由に使えてええなぁ 洗濯したタオルが山積みになってたら 何かすごい豊かな感じがするなぁ あんまり よその家は知らんけど うちはタオルがいっぱいあるのが自慢やなぁ」 確かにうちはタオルがいっぱいある 冠婚葬祭なんかのお返しのタオルもあるが たいていはスーパーでうまく(ここ強調です・・!)買ったものがたくさんある あまり薄くもないし さりとて扱いにくいごつででもない よく粗品とかでもらう白いタオルは雑巾にまわして 手拭や洗面には私が買い溜めたフェイスタオルを使っている 自分の気に入った色柄ばっかりだけれど 3段クローゼットにいっぱい詰まっている そんなタオルに満たされた生活はダンナにとって豊かさの象徴に思えるようだ さて 私にとっての豊かさのめやすは 栓をひねるとお湯がでて 座って用が足せることだろうか 昔 私が小さかったころ 家に水道が無かった 井戸はあったけれど 飲み水は母が近所で貰い水をしていた そんな母を見ていたからだろう 栓をひねるだけで水どころかお湯まで出るのは私にとってはとても有難いことだ お風呂にしたって 井戸からくみ上げた水をバケツで浴槽に満たす 小学生になった私はそんな手伝いもしてきたから (もちろん薪で沸かすこともしてきた) 栓をひねるだけでお湯が出る生活は豊かな生活そのものだ
さすがにもう以前のようにタオルを買うことはないが 洗濯したタオルに顔をうずめて幸せを感じている
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