思いついた時ぐらいは不用品を捨てようと、2階にあがってゴソゴソする。子どもたちはそれぞれ一人暮らしを始める折にあらかた片付けているので、今 残っているものは私の勝手で処分しようかと思うのだが何故か出来ない。結局 ダンナと私の着なくなった(着れなくなったというのが正しい)服をそれぞれゴミ袋に1つづつ。
片付けるつもりが 子どもたちの思い出に浸る。
「レイちゃん。」 朝から 気げんのいい声で私の名前をよぶのはお母さん。お母さんがよんでもおきてこなかったばあい、お母さんは、私のふとんにもぐりこみ、くびをなめたり、耳をなめたりする。こそばくて きもちわるくて、しかたなくおきると、お母さんはごはんやおかずをはこびだす。だいたいがお兄ちゃんより私のほうがテーブルにつくのが早い。私はいつものねむけまなこできらいなやさいをよけながら、気げんわるく食べはじめる。 (注 首をなめたり、耳をなめたりとあるのはチューのこと)
女の子の絵やちょっとした文を書くのが好きだった娘が小学2年のときに書いたものだ。捨てられないでとっている。 思い出に生きる親にはなりたくないけれど、子離れが下手な親のお守りみたいな物か・・。
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