ファラオ、と読むと遊戯王の古代裏遊戯。 そのまま「おう」と読むとアラゴルン。微妙微妙。
えー、ちょっと前に買ってもらったっきり暇がなくて全然見れなかった「ロードオブリング」のDVDを二日かけて見まして・・・ヤバイくらいに惚れてます・・・(笑)うわーうわー話がー!話がものごっつカッコええー!
・・・というと「映画見てなかったんか?」と言われそうですがちゃんと一回見てます。色々問題取り沙汰された字幕版を。
とりあえずこの映画のハマリ所は実はホビットたちだったりするので(・・・地味好き・・・)字幕問題はそこまで問題でもないかなあと思わなくもなかったのですが、今回ちゃんと見て、やっぱり字幕問題でボロミアが安い悪役だと信じて疑ってなかったのは物語全体からしてかなりの重大度でよくないと確認。いや字幕だけ見てちゃんと王様とボロミアに萌えた身内もいるから私の鑑賞力が足りなかっただけかもしれんが。
注: 字幕問題、とはこういった「色んな箇所に隠しテイスト満ち溢れたオタク向けと言っていいような」作品を苦手としているというかほとんど接してないのではないかと思われる字幕の大御所戸田氏による、原作ファンには勘弁してくれ訳問題のこと。これのおかげでボロミアは父親の生存について食い違う表現をしてキャラクターとしての信頼を失い、森の奥方には露骨に危険人物として指摘され、フロドには嘘つき呼ばわりされるという散々な目に合い、かつ中途半端に改心して死亡する「安い悪役」となってしまった。少なくとも私のイメージはそうだったので感動的に死なれてもなあとひどいことを思った記憶が生々しい。実際は人間の「弱さ」を複合的に表現したツボ役だった・・・おおう・・・(痛)←少なくとも「悪役」には見えません。指輪の誘惑に負ける場面も森の奥方に比べたらささやかなものです。(その奥方が露骨に言うからボロミア悪に見えたんだなーきっと(笑))
ただ、DVDは致命的な字幕はきちんと直ってました。
ボロミアの父親の所も「死んだようには」表現されなかったし。 フロドの「You are not yourself!」は「嘘をつくな」から「正気に戻って」に変わってたし。 映画最大の「何じゃそりゃ!(笑)」ポイントだった、ラストのアラゴルンの「まだ友情があるだろう」はなくなってたし(笑)
まああれだけ叩かれたら普通直すか。でも映画会社が非を認めなかったっていうからてっきりそのままやったと思ったのに、とちょっと残念。←オイ
でもそれ以外はそのままワケで。 それが更に違和感出してたりして。
それがどこか、というと、キャラ的には関係ないが作品的にはとってもひっかかる所。冒頭の歴史叙述の、イシルドゥアが指輪の誘惑に負ける場面。字幕問題系サイトで既に問題にしてたらすいません。
吹き替え:「だが人の心は汚れやすい」 字幕:「だが堕落するのが人の心というもの」
「人間」に一片の情けもありません戸田奈津子。
・・・なんつーか、おそらくは「このよくわからない物語(戸田氏主観)を少しでも分かりやすくするために」「敢えて」「極端に」表現した戸田氏の見事なまでの空回りの配慮が見えて痛いなあ、という。そうすることで私なんかはホントに全くわからなくなったからもー。
まあ私は成り行きで付いてきたのに文句など気配すら見せずに一生懸命なホビットたちがホントに気に入って、それで指輪物語好きだったんですが。でもホビットもいいけどエルフもよくドワーフもよく、もちろん人間だってイイ、という方がホビットも作品も魅力が高まるよな、としみじみと思った次第です。
ま、「二つの塔」では監督からして字幕問題に取り組むそうだし、大丈夫かなとは思うのですが。とりあえず色んな意味で指輪物語のDVDはお買い得だと思った次第です。
ちなみに現在の指輪物語ツボランキング
1ホビット全般 2こんなに麗しかったっけかのアラゴルン&色んな意味で崖っぷちなボロミア 3接近戦にも強いという、ファイアーエムブレムに是非欲しい人材ことレゴラス 4肉弾魔法使いにしてえらく熱烈にラブアタックなじじい魔法使い二人(違) 5吹き替えにて一人称が「わらわ」だった森の奥方。カッコイー!
そんな感じ。ああ長い。この日記。
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