僕は禿げる。(中略)それでも歌を聴いてくれますか?
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2002年10月21日(月) 無様でささやかな挑戦 ギターの位置と「サンプラー」氏、登場

 今回の公演で僕はギターの位置を少し下にしました。ギターの位置が高過ぎるとさだまさしか、昔のフュージョンの人みたいでかっこ悪いと言われて僕もそう思ったからです。しかし、練習を重ねても僕の左手はその高さでギターを弾くことに慣れてくれませんでした。(言い訳ではないのだあ)

 僕の左手は小さい頃に折れてきちんと曲がりません。ローラースケートで勢いをつけて転び、手をついたので複雑に折れて短くなった!一ヶ月間滑車にオモリをつけて寝たきりで引っ張って直しました。こう書くと家で漬物の石でもぶら下げて井戸のつるべか何かで引っ張ったように思われてしまう!言葉が足りませんでした。ちゃんと入院しました。かなり酷く折れていたようで今でも冬場少し痛みます。
 左手は曲げても肩に触れないんです。その代わり(?)手を伸ばすと、反対側には普通の人が曲がらない位置まで曲がります。よく「私もそう。こうやったら着くでしょ」と両手の手の甲側を合わせてくっつけて見せてくれる人がいます。熊本では「サル腕」と言ってたな。東京ではなんというんだろう。で、その両腕を肘辺りまでくっつけるという技を一応できるので「そうなんですよー」とその人と一緒に着けて見せたりしてしまいます。で、心では「ちょっと事情が違うのにな」と思ってる。大人になるってこういう事?

 ずっとギターの位置を人一倍高くしておかないと歌いながらは弾けませんでした。好きなギタリストはみんな低い位置でギターを構えてる。高校ぐらいから何度もギターの位置を下げて練習したんだけどやはり駄目。身体の構造上無理なのかなと思ったけど最近また下げたくてしょうがなくなり、今回随分かけて「リハビリ」を始めたんです。作戦本部で練習する時も、ビールを飲むときもずっと下げていた。しかしまだ人様にお見せする様なレベルには達してはいなかったようです。御免なさい。次こそは、膝より下に構えて寄席用のマイクで歌うくらいに…。


 もうひとつ、今回の公演から覚悟して始めたことがあります。それはもう一人のメンバー、「サンプラー」氏の参加。前にも一二度参加していただいたんですが、今回からは正式にメンバーになってもらいました。今回は「もう電話もしない」と「眠れない夜が明けても…」の二曲で登場してもらいましたが、これが真っ二つの評価を呼ぶ事に…。
 山作戰時代からアコースティックでの公演が多かったので、僕のイメージは「アコギ一本で潔く」というものになっているようです。公演から山作戰を聴き始めたお客さんが作品集など録音された物を聴いて、納得してくれない場合も多かった。でも逆に作品集から入った人がライブに来て「いつになったらメンバーが出てくるのかなと思ってたらライブが終わった」という感想をくれる場合が多いのも事実。

 「��(高)山の曲はバンドの方がいい」と言われる事も多いんです。僕もいつかバンドになった時の事は考えて作ってるつもり。アコースティックのみでずっと演奏する予定ではないので、そういったご意見は思惑通りで嬉しいです。でも一緒に演奏する人は大変だろうな。コードがいっぱい変わるし、変な所も多い。
「弾き語りの作品集を作って下さい」と言われることがあるけど、無理でした。一度録音してみたんですが、時間のかかり方が半端じゃない。気に入らない事山の如し。今でさえ遅れてるのにアコースティックなんて…。MTVアンプラグドに出た後に考えます。なんちゃって。

 で、折衷案というか、これ以上アコースティックのみの印象で聴いてもらうのも危険だと思い、長年連れ添ってるヤマハの SU-700氏に登場願ったわけです。彼は前回の「山羊と私」の作品集でもかなり活躍しました。今回はほんとは三曲、「冒険」でも出てくるはずだったんですが、僕の計算違いで本番中リズムが聴き取りにくかった。だから曲の構成ごとにリズムが変化するようになっていた「冒険」では舞台上での判断で遠慮いただいたんです。


 アコースティック支持派の方の中には不快感を露にされた方もいました。「できればやめて欲しい」という方から「このままならもう来ない」という方も。でも、結果からいいますと やめません。御免なさい。僕は打ち込みが好きだし、バンドになってからもサンプラーその他は使っていくつもりでいる。だから、それを禁じるのは目的への道を閉ざす意味もあるんです。もちろんできるだけ曲が活きるようにしていくつもりですし、無理にうるさくする気もない。歌が聴こえない編成でバンドをやる気もありません。だから、これからの僕の公演は今までのスタイルと録音とのギャップを埋めていく活動になっていくと思います。ロックへの愛とかもあいまって。

 11月10日ヨシハシではさらに自然に融合するためにサンプラー氏と綿密な予行演習を重ねる次第でございます。ご期待下さい。ね。ね。


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