4254.0516の日記

2008年01月23日(水) 君は、他の誰にもひけを取らない。

 爆音を浴びた、耳に残るきーんとした残像は、時間の経過とともに薄れつつある。
 想い出が遠ざかっていくようで、少し淋しい。


 締め切りに追いまくられていたここ数日。
 気持ちも下向きで、気になることはそのことだけ。
 やりたくないのに、時間には追われる。

 ようやく、昨日全て提出。

 OKが出た時、思わずガッツポーズが出た。
 ひとりきりの1Kの部屋で。

 苦しかったー。
 最後なんて『無内容』とまで言われたし。
 あれでもうひとふん張りするところが、わたしらしい。

 今日は、おかげで洗濯物も畳めたし。
 お酒も飲めた。


 職場のSさん、2度目の流産。

 絶対口にできないけれど、何だか密かに確信があった。
 だから、驚く以上に、「やっぱり」という気持ち。
 こういう勘の鋭さ、本当にイヤになる。


 今日は、わたしの仕事上のしがらみの問題点が全て現れた状態に陥った。

 わたしは責任ある状況で、責任ある仕事を与えられれば、それを全うする
 人間だと思う。
 だけれど、ある人は責任を丸投げし、ある人は責任を遠ざけようとする。
 そんな不確かな状況では、身を引いて、ひたすら無関係を決め込むしかない。

 残業のフォローだって、誰がしてくれるわけでもない。
 

 日曜日、久しぶりに彼に会った。

 ダメ出しの大打撃真っ最中。
 倒れこむようにbedで寝入って、また夜中に起きる。
 原稿を書く。
 それを繰り返した週の締めくくり。

 彼は優しかったけれど、わたしの不安や苛立ちを共有することはできなくて。
 当たり前だけど、一緒にいることがつらかった。
 そして、あてつけに聞こえるくらい、友人Oの話を連発してしまった。


 大して盛り上がりもせず、無性に離れたくなり、帰りたくて、珍しくわたしの
 方から切り出した…。


 帰り道、Oにメールをしてみた。
 Oはわたしと同じ気持ちを確かに抱えていた。

 メールで余計な話をすることは少なかったO。
 ところが、思いのたけを溢れさせるかのように長文のメールが舞戻ってきた。


 「君は、他の誰にもひけを取らない。」
 まっすぐにそう伝えてくれた。

 客観的な情報整理。
 色んな可能性を含んだ示唆。
 そういうことでなく、誰が何と言おうと、という勢いで、わたしを丸ごと
 信じてくれたことがうれしかった。
 わたしの可能性や、わたしの可能性を。


 わたしの苦しさを自分の苦しさとしてわかるO。
 わたしなりの苦しさを知っているO。
 だからこそ、そういう言葉の重みがしみじみと伝わった。
 そして、そうやって信じてくれる人がいるのだから、ひとつひとつやって
 みようと思った。
 前向きに。

 もはや好きなのでは…?と思うほどの熱い信頼を持って、Oの言葉を受け止めた。


 本当に欲しい言葉をくれたのは、誰でもなくOだった…。


 そんなことを求めるのは贅沢。
 そんなことを期待するのは要求が高すぎる。
 わかっているけれど、どこかでそれを欲しているのかもしれない。


 今日は初雪。
 ほたほたと白い雪の粒が落ちてきた。

 小さい頃、雪は嫌いだった。
 長靴の下から、冷えた空気が伝わって、足先が冷たくて仕方なかったから。
 雪遊びが憂鬱で仕方ない子どもだった。

 今は、あの頃よりは、雪が好き。


 ♪BGM/i-dep AL.『Smile exchange』
 

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