Dance日記帳
モクジ|キノウ|ヨクジツ
Y子の熱い誘いにより、『エリザベート』を観に行く。 鼻水に咳という、風邪の諸症状を携えて日比谷へ。 体調の悪いオフの日くらい、安静にしてろと言われてしまいそうだが、この『エリザベート』のチケットは完売のプレミアムもの。 矢張り観ておきたい。咽飴にティッシュを持参し劇場へ。
出だしからして、男性8人のユニゾンを目一杯見せつけられ、瞬きを忘れる。非常に善くトレーニングされたダンサー揃いで、ミュージカル特有の「中途半端なダンサー」ではないことに新鮮な喜びを感じる。
あまりミュージカルを観たいと思わない理由は、どんな有名どころの舞台を見ても、やはりダンスを重視してしまうために酷評となってしまうから。そして、やはり歌やら台詞やらが入らぬ、純度の高いダンスだけの舞台が一番好きだから。
成る程、この作品がロングランをし、多くのリピーターファンをもっているのも納得だ。 平日のマチネだというのに、満席。私以外のお客がみんなディープなファンに見える。
良いものは何度観ても良い。 作品其のものにおいても、キャストにおいても。 其のような単純な方程式を今更確認した。新しいものが全て善いわけではないのだ。逆に、古典とは言わないまでも、昔より善いとされていてたものが今でも善く思われるのは、然程珍しいことでもないだろう。 ついつい新しいものに飛びつく傾向にある、そんな今の生活を見直すべきなのだろう。
MDSのレッスンにおいても、意外や、昔の作品が好きだと仰るメンバーも少なくはない。 リバイバルを踊ると、喜んでくれるメンバーがいるということは、私の作品の中においても、何度踊っても善いと言ってもらえるものがあるということ。嬉しいことだ。
とは言え、先ほど新しい振りが一部完成した。 懐かしい、誰もが知っているであろう、あの曲だ。 トートダンサーにインスパイアされた部分は否めない。
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