また帰って来たロンドン日記
(めいぐわんしー台湾日記)

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2004年02月06日(金) 週末は香港映画的展開

 うちの大学では、来週はリーディング・ウィークといって、授業はなく各自自習しなさいという一週間。俺は「読書週間」と訳している。この時期、図書館リサーチの課題、論文の準備などなどやることはてんこ盛り。しかしリーディング・ウィークの前の週末ぐらいは羽を伸ばしたいもの。ということで、今日は台湾人の友達の中華の食事会に、自分の友達を誘って参加。

 俺は揚げ魚と「田鶏」を注文。「田鶏(ティエンジー)」とはカエルのこと。カエルを揚げたものが「香菜(シャンツァイ)」と一緒に出てきたがこれがなんとも美味。香菜というのはコリアンダーのことで東南アジア系の料理にはかかせない食材。日本人は食べれないという人が多いけど、意外と慣れるもんじゃないかと思う。俺も18歳の時はじめて広東省の広州市を訪ねたときには全然食べれなかったのに、いつの間にか食べれるようになっていた。魚もすごくおいしく注文したものにハズレなしでご満悦。

 その中華レストラン台湾人の友達が案内してくれたのだが、中に入ると延々と階段を上がって4階に。ちょっとばかし迷路のような感覚。そしてその部屋、なんとも怪しい一室。その部屋の前には謎の中国系の一団が意味もなくたむろしている。「怪しい」。 一緒に行った友達は「何やら香港映画のようだ、、、」と緊張。 曰く「これから麻雀が始まるのか??」 確かに今日の雰囲気は怪しかった。どこからともなくサモハンキンポーが出てきそうだった。英語、北京語、広東語、台湾語、日本語が交錯する怪しい一室。しかし気がつけばカラオケまでついているその部屋で大騒ぎ。一同超満足。

 その後は友達とクラビングでキングスクロスのスカラへ。ロック・ポップス系のクラブで、俺はすごく好き。やはり2時を過ぎた辺り、客が少しずつ減ってきたなぁというころから選曲が良くなってくる。ノッてくると身体が機械的に動き出す感じで、もう息が上がってるのに止まらない(笑。水泳しているときに500メートルぐらい泳ぐと、なぜか身体が自動的に動き、休む気がしなくなるのと一緒な感じで面白い。

 3時に退散。キングスクロスから91番のナイトバスに乗る。このバスは地下鉄のピカデリー線の終点であるコックフォスターズ行き。今日のお客はすごかった。1階はそうでもなかったが2階に上がると雰囲気が一転。相当に騒がく怪しい雰囲気。十代の若い子らがポテトチップスなどのスナック菓子を大声をあげながら食い散らかし。俺が座ったとなりの子はいきなりたばこを吸いだす。車内はもちろん禁煙。階段の柵の部分から足を投げ出して、今にも1階に落ちそうな形バランスをとりながら「俺にもポテチをくれよ」とせがんでいるやつまでいる。久しぶりに体験するマナーの悪いロンドン。はじめてロンドンに来る人なら危険すら感じてしまうだろう。物おじしなくなった俺。このやんちゃなガキどもに何を言われたとしても無難に対応できる自信がある。良くここまで慣れたなぁと思う。

 さて、明日は2時半からうちの学校で台湾学生連盟主催のスペシャルVCD上映会。どうも政治関係の内容らしい。どんな人と出会えるか期待。


倉田三平 |MAILHomePage

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