寝入り端に早瀬の頭に何故か降りてきた漫才ネタ。
(2人組登場。片方が何故か覆面である) ツッコミ:「どもども〜初めましてー。××(コンビ名)でございますう。以後よろしうにお願いしますう。いやあ、それにしても何ですか、最近すっかり夏らしく・・・って、うわっ!」 覆面ボケ:「何ですか『うわっ』って。失礼じゃないですか」 ツッコミ:「お前が失礼やろ!(はたく)なんでお客さんの前に出るのに覆面なん!?」 覆面ボケ:「何ですか。漫才師は覆面したらあかんのですか。そんな校則はどこの生徒手帳に載ってますか」 ツッコミ:「イヤ、校則は関係あらへんがな。別に規則はないけどな、そんなんしてる漫才師おらんで」 覆面ボケ:「あーもう、嫌ですねえ!それが日本を悪くするんですよぉ!ガキの頃オカンが言うたでしょ?たかし君ちのおやつはいつもホットケーキなのに、なんでうちはいっつもよっちゃんイカなのって訊くと、『よそはよそ!ウチはウチ!』。だから、人を羨ましがっては、い・け・ま・せ・ん」 ツッコミ:「イヤ、羨ましいとかじゃなくな、ソレ取ればいいだけの話やないか(手を伸ばす)」 覆面ボケ:「あっ!(避ける)あなた、セクハラですね?!」 ツッコミ:「誰がお前にセクハラするか!」 覆面ボケ:「脱がそうとしてますね?!」 ツッコミ:「覆面やないか」 覆面ボケ:「この下にお尻があったらどうするんですか?!」 ツッコミ:「ニコチャン大王かお前は! なんでそんなんしとるのか訳を言え訳を」 覆面ボケ:「えっ?(辺りを見回して)言っていいんですか?」 ツッコミ:「別に誰もおらんから」 覆面ボケ:「・・・・・・(もじもじしながら耳打ち)シャイだから」 ツッコミ:「(はたく)何がシャイじゃ。ごっつ胡散臭いやないか。ほれ見い、お客さん引いとるで」 覆面ボケ:「あらららら。まあまあまあ。いけませんなあ。近頃の若いモンはモラトリアム人間で」 ツッコミ:「イヤ、関係ないがな」 覆面ボケ:「人生の荒波に漕ぎ出すのを拒んでね、いつまでも子どものままでいたいなんて甘えたことを言っとると、幸せの青い鳥を追いかけてる間に年金ももらえない年寄りになってまうんですよ」 ツッコミ:「・・・うーん、まあ、ありきたりやけどそうかもしれんなあ」 覆面ボケ:「ま、それはどうでもいいんですけどね」 ツッコミ:「ええんか!」 覆面ボケ:「実はこの覆面には意味があるんです」 ツッコミ:「へえー初めて聞いたわ。何なん?」 覆面ボケ:「副業で銀行強盗やってます」 ツッコミ:「バレバレやないか!」 覆面ボケ:「まあそれは冗談で」 ツッコミ:「おう」 覆面ボケ:「実は僕、覆面なしでは人前で喋れないんです」 ツッコミ:「なんや、ホンマに小心者なんか」 覆面ボケ:「シャ・イ。エス、エイチ、ワイ」 ツッコミ:「同じや同じ。しっかしそんな小心者がよう漫才なんかやろうと思ったな」 覆面ボケ:「覆面があれば大丈夫なんですよ。覆面レスラーがいるんなら覆面漫才師がいたってええやないですか」 ツッコミ:「まあそれもそうか」 覆面ボケ:「ね?特にね、綺麗な女性の前なんかだともうもう、ガッチガチの汗だっらだらの心臓ばっくばくの脳血管ぷっつーん・・・」 ツッコミ:「死んどるがな!おじいちゃんかお前は!」 覆面ボケ:「まあそれくらい緊張する訳ですわ。ほら、今日のお客さん方、美女ばっかやないですか。もう会場みっしりと美女の鮨詰め」 ツッコミ:「なんや、ありがたくない言い方やな、鮨詰めって。鱒寿司みたいの想像してもうたわ。別にほら、男もおるがな男も。あの辺とかあの辺にそらもう、もっさいのが」 覆面ボケ:「そーいうのは飲み屋の前のタヌキと一緒ですな。飲み屋のタヌキとキャバクラ嬢を並べとくようなもんです。酒繋がりで」 ツッコミ;「お前、小心者のくせによう言うなそんなこと(笑)」 覆面ボケ:「素顔のままでは美女の前で一言も話せない!そんなシャイな僕でもですよ、こうして覆面をかぶることで日常から非日常へと魂を乖離させる事によりまだ見ぬ永劫回帰へと本当の自分を探しに人格の本性たる記号としてのペルソナの多重構造をですね・・・」 ツッコミ:「説明長いわ!」 覆面ボケ:「まあつまり、これをかぶってればですね、(身体を斜めにして)『お嬢さん。どっから来たの?』」 ツッコミ:「みのさんかい!」 覆面ボケ:「こんな風にダンディになる訳です」
・・・以下延々と下らない漫才が続くのだった。ちなみに関西弁はかなり嘘です。 疲れてんのかなオレ・・・(泣)
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