カンラン 覧|←過|未→ |
大阪最終日はあいにくの雨。 なんとなくぶらぶら過ごす。 疲れがにじみ始めたような 名残惜しいような 旅の最終日独特の雰囲気。 昔よくひとりお昼を食べたり 本を読んだチャイスタンドで ふたり並んでお茶をした。 多分きっとあのころも同じ席に座った記憶がある。 この鏡が実は 今までに写した光景を何枚も何枚もむこう側に隠しもっていたとして、 その中の私は今新しく加わった私の顔を見て 何て思うだろう。 喜ぶか。がっかりするか。そんなもんじゃろうとくすっと笑うか。 変わってないようでいて変わってるもんね。 きっと。 カウンターの中のお姉さんはあいかわらず無愛想で仕事が早い。 あまりの変わらなさに当時の自分の手垢のひとつでも探してしまいそうだ。
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