カンラン
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2004年02月27日(金)




今日からの3日間はめでたいことのオンパレード。
結婚記念日を真ん中に挟んで、お父さんとお母さんの誕生日が続く。うるう年の今年は3つがきちんと日替わりでやってくる。
そんなわけで、二人は手に手を取り合い(←見ちゃいないけど。)おいわいディナーへお出かけ。仕事から帰った私を迎えてくれたのは、さびしがりのエスヲと玄関に飾られた私からの花束。
花屋さんにてイメージやら何やらを相談した上で配達をお願いしたのが一週間ほど前のこと。実際に届いたものを見るとかなり豪華でした。希望通りに枝ものなどもふんだんに使ってもらってて、和風家屋にも浮くことなくて。

ほかほかとした気分でひとり分の夕食をつくる。菜の花ゆがいて、お醤油、みりん、からしと塩で和える。それと、焼きビーフンにビールを添えて。
この場合、正しくはビーフンがメインなのだろうけど、結果的にちょびちょびっとしか食べなかったので、「添えて」に落着。お鍋いっぱいにゆがいた菜の花は、お腹の中に花畑が広がっちまうほどたくさん食べた。

それにしても。ビール飲みながらとうとうと考えた。
父母は少しずつ、二人の生活に落ち着くことを始めているんじゃないかと。そんな気がした。
うちの家族はね、結構繋がりが強いほうだと思う。私も弟も、申し合わせたように小学校卒業したらすぐ寮に入ったので、長期休暇中など家族が一緒にいられる限られた時間は、みんなで過ごすのが当たり前になってた。
私が大学卒業して広島に戻る、って言ったときも、互いの間に「今まで一緒に過ごせなかった時間をこれから過ごそう」的ムードが漂ってて。
それ以来、この小さな家に大の大人が3人おさまってる。
元来なまけ者も私も、どうしたことか現在のところ毎日きちんと仕事にでかけて月に一度、生活費納める共同生活。あまえてる部分、十二分にあるけどね。

食事にしても突発的な休日のドライブにしても、家族連れ立って出かけてた記憶が濃かったなぁ、とひとりの食卓で思ったわけです。
さみしいとかじゃないんだけど、父母が二人のおいわいを二人で楽しむようになったのはいつのことだったんだろう。今年が初めて?いや、去年もそうだったかも。その前はどうだっけ?そんなのどうでもいいし、今の瞬間まで私も考えちゃいなかったくせに、いつの間にか抵抗なくそんな日がやってきてたんだなぁと。
私もいつまでもこの家にいるわけじゃないんだなぁ。そんな風に本当の意味で現実的に考えだしたのは、この年明けです。←我ながら遅いな。
それにはまだいくらか時間かかりそうだけど、今過ごしてる時間は大切にしたいのだ、とほろ酔い気分でしつこく菜の花つまみながら思ったのでありました。この酔っぱらいが。

何はともあれ、お誕生日、結婚記念日おめでとう。





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