カンラン
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昨夜は、なかなか眠りにつくことができず、暗闇の中でひとり悶々としていた。 と言うのも、つちのこ氏から聞いた話がおかしくて、頭の中がいっぱいいっぱいになっていたからだ。笑いのツボを把握されているだけに、効果てきめん。放ったらかしにされてもなお思い出し笑い。 (私の思い出し笑い癖は重症。小学生の頃から社会人まで、笑ってはいけない場面で発症した経験多数)
その話というのが・・・ 例のひやかしフィッシャーメンの中のひとり、O氏(色白、からだ大きめ、髪薄)。この人、不思議な引力を発している。
フットサルの試合に行ったときなんかも、ついつい目で彼を追いかけていて、そのうち彼もこっちを見ていて、気づけば見詰め合って微笑みあっていることがしばしば。 普通なら、そういうのってお互い目をそらすなどして避けるものだけど、そこがO氏の不思議なところで、私みたいにほとんどまともにしゃべったことのない相手でもこんななんだから、この人の一日って想像もつかないほどのピースな世界なんじゃないかと思えて仕方ない。
つちのこ氏の分析によると、このO氏の不思議なパワーは、人間が普段こっそり隠しあたためている母性本能をくすぐっているのではないかと。 さらに、ターゲットは決して女子オンリーなわけではないと。
本題に戻って、私の思い出し笑いの件。
ひやかしフィッシング当日。 釣りスポットに向かう前にコンビニに寄って各々昼ごはんを調達。ひやかしとは言え、一応目的は釣りなので、みんな片手で食べることのできるパン類を購入したらしい。
つちのこ氏がふと見やると(この時点でおそらく不思議なパワーが働いている)、O氏の手にはエクレアがひとつだけ(この時点でおそらくハートを軽く持っていかれている)。 きっと小鳥ちゃんでもちょこんとのせているかのごとく大事そうに持っていたんだろうなあ・・・ぷぷっ。
釣りスポットにて、横でぬぼーっとしているO氏に、つちのこ氏ともうひとりのフィッシャーマンが「釣れそう?」と声をかけたところ、 「何すか?」 (注・O氏は2つぐらい年下) と振り向いたその口元に!エクレアのチョコレートが!! そのつき方といったら、エクレア本体を魚拓(エクレア拓?)にして貼り付けたぐらいの見事な具合だったらしい。 思わず、つちのこ氏は「おまえどんだけ母性本能くすぐったら気がすむんじゃ」と突っ込んだそうで。 で、それに対してまたO氏は 「えっ、えっ(口元をこすって)。ほんとだ。すっ、すみません(ごしごし)!」 って(この時点で完全KO)。
ちなみに、O氏は― 「伝染るんです」のかわうそくんに似ている(つちのこ談)。 「でこぼこフレンズ」のオオガーラに似ている(BROOCH談)。
今日もまだ思い出し笑いしてるけど、眠れるかなあ。 眠ろう、眠ろう、と思うほどによみがえるO氏の魔法。実際にエクレア事件を目撃していないにもかかわらず、私は苦しんでいます。
昨夜は、横ですぴすぴ寝息をたてているつちのこ氏が腹立たしかったぜ。
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