カンラン
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週明け、じわりじわりと通常モードにからだを慣らす。
毎日散歩に出かけるお寺に櫓が立てられ、色とりどりのちょうちんがぶら下がっている。ポスターにて告知してある8月4日のおまつりに向けた準備なのか、はたまた去る週末に何かイベントでもあってその名残なのか。 ぼんやり、ぼんやり頭をつかう。
今朝起きると、ぴのきのために島のお義父さんが持たせてくれためだかがほぼ全滅していて、一気に目が覚めた。残っているのは、白メダカ(大)(小)の2匹のみ。
「帰りの車で揺られて弱ってしまったのかな」とお義父さんと電話で話したあと、ベランダの水槽を見ていてひらめいた。
ぴのきによく見えるようにエアコンの室外機の上に置いた水槽。昨夜、たしかエアコンを使っていたので・・・一晩中揺られていたのか。おそらく、そう。
あまりにも恐ろしい推理をお義父さんにお知らせする勇気はなく、つちのこ氏とだけそのことについて話をした。濃厚だね、と。
残った2匹にはなんとか長生きしてもらうようにせねば。
罪滅ぼしにというわけではないけれど、撮りだめていた写真を整理する。
撮ったその場で確認したり、パソコンで見たりするのもいいけど、やっぱりアルバムに一枚一枚挟み込んでいく作業っていいなあ。ときとときの谷間のポケットにすとん、と落ちる。 世の中がどんどん便利になっても、変わらないあたたかさを感じることができる。
お腹の大きな自分の写真や、入院中の写真を見ると、なんだかとても不思議な気持ちになる。
たしかに自分が過ごしたひとときではあるのだけれど、なんかちょっともやがかかっている。 妊娠中におしりが痛かったことや、術後に激しい痛みがあったことは覚えているものの、それは単に「おしりが痛かった」やら「おなかが痛かった」という日本語であって、もはや感覚そのものはどこかに置き忘れてきている。 絶対忘れられない痛みであったはずなのに。
とは言っても、もう味わいたくないなというのが、今の正直な気持ち。
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