カンラン
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この場所から見える景色と、そう、そこから見える景色。 おんなじ景色をおんなじように眺めたとしても、感じることはまったく異なっているのだよ。
それがおもしろくもあり、いらだたしくもあるんだけれどね。 なぜだかわかるかい?
今目の前に広がっている景色はただただここにぽつんと存在しているのではなくて、見ている人が日々目にしている数々の景色の上に広がっているからだよ。
大事なのは、そのことを心のどこかに留めておくってことだ。
そうすればきっといつか誰かをほんの少し暖めてあげられる。 ここに立った経験がなければできないことだよ。
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