カンラン
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2007年11月07日(水) 運命の人

結局、友だちは正式に離婚していた。

私は、ひとまわり離れていた元旦那さんに対して「とにかく彼女のことが好きで仕方ない」といった勝手な印象を持っていたので、別れ話の際には相当揉めたのではないだろうかと心配したのだが、最後はとても冷静で淡々としたものだったらしい。

ひとたび人が人と出会うと、そこには波が立つものだ。

「運命の人」という言葉がある。
よくよく耳にする言葉だが、これはただ「結婚する相手」を指し示す言葉ではないと私は思う。
その人と出会ったことによって、以前の自分にはなかった何かが芽生えたならば、その人はれっきとした運命の人なのだ。たとえすぐに目の前から消える人であっても、その人が運び込んできたものはずっとそばにある。
それが、運命。

友だちの元旦那さんは、彼女を脚本という道へ導いた。
その道は続いていくよ。
これからも、きっと。


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