カンラン
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髪の毛を切ったら、サラマンドル財団の人(『パビリオン山椒魚』出演のKIKI)のようになった。
でも決して嫌なのではない。むしろ自分のツボにはまっており、10年来のつきあいになる美容師さんとようやくすかっと意思の疎通ができてなんともすがすがしい気持ち。 (私はいつもその場のノリで髪型を決めるので、毎度毎度イメージも何もあったもんじゃないのだ。)
「最初、とりあえずざくざく切るから笑わんでね」と言われ、その「とりあえず」の「ざくざく」で、「あ、私こういうの好き」と伝えたのがよかった。最近まれに見る、勇気を出したひとこと。 (しょうもない話はいっぱいするくせに、肝心要なことはことばにするのを思いとどまってしまうだめなやつ。)
今は鏡を見るたびに「はっ!」とひそかに息を飲むことを楽しんでいる。
サラマンドルな髪型で外出。 クリーニング屋さんで話し込んでいると、おもてで近所のママさんとその子どもが私たちが出てくるを待っている。 出てみると、「会えるんじゃないかと思って持ち歩いていたの」と、前回のオープンスペースで撮った写真をくれた。
サラマンドルな髪型についてママさんは「かわいい」と言ってくれたが、子ども(1歳5ヵ月ぐらい)は「ははははは」と爆笑。 彼はぴのきのへんてこ眼鏡(駄菓子屋で購入した星型のもの)を見て笑ったりと、うちのぴのきよりも一般的な(おとなに近いと言うのかな)感覚を持ってるようで関心する。 ぴのきは案外なんでも受け入れる(流す、とも言う)派なので、かまい甲斐があるのだなあ。 ・・・いや、かまわれたのは私?
どういう具合なのか、何十日に一度かぐらいでつちのこ氏といまいちそりが合わない日が訪れる。 今日はそんな日。
帰ってきた瞬間にわかるので、私はあんまりしょうもないことは喋らないようにする。 (反応がないととてもかなしい気分になるので。)
リクエストにこたえて作ったおかゆを黙々と食べる。 ぎゃあぎゃあとだだをこねて暴れるぴのきがいなかったらテレビの音声だけが食卓に流れているのだろうなあ、と思いながら。
一日のおわりが近づき、まあまあことばをかわしたが、悪いことに誤ってつちのこ氏のゲームの電源をおとしてしまう。 (パソコンのコンセントと間違えてゲ−ムのやつを引っこぬいてしまったのだ。私のばか。)
一瞬いやあな空気も流れた(ような気がした)が、そのあとで「これBROOCHさんの髪型」と言って、変な髪形の主人公を見せてくれたので、おそらく大丈夫ではないかと。 やはり、サラマンドルに感謝。
こんな感じの一日。
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