カンラン
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休日(しかも連休)のクリスマスイブにつちのこ氏は出勤。 そんな日にお客は来るのか?と問いたくもなるが、年配の方々にはあまり関係ないのかも知れない。
で、わが家もいたって普通の一日を過ごす。
アウトドアには何とも頼りないヒロゲンヒーター1台で頑張って予約のケーキをさばくアルバイトのお姉ちゃんを直視できず、うつむき加減で自転車を止めてスーパーに入る。
本来ならストーブなのだろうけど、灯油が高いのだから仕方ない。 震える子犬のようなお姉ちゃんの視線をひしひしと感じながらも、ぴのきのヘルメットやらベルトやらを外すのにもたついてしまい、気まずい空気が漂う。
予約のケーキなのだからノルマがあるわけではないけど、「ああ、彼女の足元にわさわさと置かれているケーキが一刻も早くひとつ残らず売れてしまいますように」と唱える。 …それでいて、うちは余所で予約していて、つちのこ氏が帰りに受け取ってきてくれるのだ。すまぬ。
そのような事情で胸を痛めながら買い物。 「クリスマスにはやっぱりほうれん草のごま和え」とのつちのこ氏の謎のリクエストに応えつつ、やはり鶏肉も購入する。
寒そうなお姉ちゃんを横目に自転車で帰宅。 帰りがけに何かをがらがらとお姉ちゃんの足元に運ぶ店長(らしき人物)を見て「あ! ストーブ!!」と心の中で叫んだが、よくよく見ると子ども用のシャンパンを陳列した小さな棚だった。無念。
眠りの浅いぴのきのために実家の両親にはぬいぐるみを買ってもらおう(クリスマスプレゼントとして)と思っていたが、リクエストする間もなくすでに木琴を買ってくれたとのことなので、ぬいぐるみは手編みでこさえることにした。
はじめてのぬいぐるみ作りは心細いなあ。
弱気になる暇を自分に与えないよう、せっせと編む。編むのだ。ただひたすらに。
ちなみに、今は長い長い片足が編み上がったところ。
教本の写真を見るかぎりでは、なにやらなまめかしいくまさんができそうで少しこわい。 人間並みに(いや、それ以上かも)長い手足のせいか。
ぴのきに「メリー♪」と言わせようとしたら、「まみー♪」としか言えなかった。 何遍教えても「まみー♪」なので、まあそれもかわいいからいいかと思う。
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