知らなくていいことを知ってしまい、自分でもびっくりするぐらい沈みに沈んでいる。気持ちそのものはとうの昔に消えてなくなってしまっているのに、気持ちを抱いていた記憶が私をむんずと掴んで離さない。前へ!前へ!と自分に掛け声。今はこんなところで佇んでいる場合じゃない。