カンラン
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2008年03月11日(火) まんぷくツアー

先週の金曜日から1泊2日で四国に渡ってきた。

四国と言えば、天気予報などで見るとわがホームタウン・広島からは目と鼻の先(小さいころは近くの島を四国だと信じていた)。行く気になればいつでも何度でも行くことは可能だったはずなのに、よくよく考えてみると「瀬戸大橋を渡りに行く」「しまなみ海道を渡りに行く」などという目的でしか訪れたことがない。四国そのものを楽しみに出かけるのは初めてのこと。

そもそもの計画の始まりは「本場のうどんをBROOCHさんとぴのきに食べさせたい」というなんとも家族思いなつちのこ氏の提案だった。たしかにぴのきは無類のうどん好き。お昼は毎日うどんだ。こればっかりじゃあ・・・との思いでせっせとおにぎりをこさえても、ただただうどんを食する。しかも最近は「んっ、んっ、えび!」とそこのえび天をよこせと要求すらするようになった。
お昼は毎日うどん。(ぴのき)
お昼は毎日おにぎりやししゃも。(私。うどんの分け前はほとんどなし)



そんなわけで、初日は家を出て山陽道をひた走り、岡山から瀬戸大橋経由で川越うどん(うどん屋の名前)へ直行。うどん巡り経験者のつちのこリサーチによると、ここのうどんが一番とのこと。田舎の普通の民家調なので、たどり着くのにちょいと苦労したぜ。(交差点に名前がなかったりするし、やたら農協があったりして迷った)

つちのこ氏イチオシの「かまたま」はたしかに絶品。
あつあつの汁なしうどんにねぎとたまごをからめて食べるのだが、たまごごはんを彷彿とさせるなんとも懐かしいお味!
「もう1玉」といきたいところをぐっと我慢して丸亀へと向かう。

うどんを我慢したのは、丸亀につちのこ氏指定お食事スポットその2が待ち受けていたからだ。この日のお昼はこの2箇所で完成するとのこと。


で、着いた先が骨付鳥の「一鶴」。
しっかりした歯ごたえのおやどりをつちのこ氏、やわらかいひなどりを私がいただいたのだが、これがどちらもうまい!(ここ最近ぴのきがやたら「うまい!」を多用。しかもものすごい大きな声で・・・はずかしい)
銀色のお皿にどでんとのったこんがり鳥。かなりスパイシーなので、ぴのきには内側のほうのお肉を食べさせた。あふれ出た油はおにぎりにつけて食べるとこれまた最高。
ちなみに、私はつちのこ氏のやさしいことばに甘えてここで黒ビールを飲んでしまったため、運転助手という肩書きを捨てました。


店を出てから今度は駅前に移動して猪熊弦一郎現代美術館へ。
美術館のエントランスからしてまさに猪熊ワールド(chut!写真参照。小さいけど)。かわいすぎる。

暴れたがるぴのきをどうにかごまかしつつ館内の作品を鑑賞し、ミュージアムショップにて便箋その他もろもろの品を購入。嬉しいなあ。すぐにでも手紙をしたためたい気分。

それから、喫茶室でひと休み。
喫茶室の外が作品を兼ねた広場になっていてぴのきを走り回らせることができたのもありがたかったけど、冷たいのみものを置くコースターがかの「華ひらく」(某有名百貨店M越の包装紙でおなじみ)の一部を切り取ったかたちのものだったのがうれしかった。
普段はあたたかい飲み物しかたのまないのに、たまたま当日が暖かな日で、アイスティーを注文したのが幸いした。ちょっとミルクをこぼしてしまったのだけど、もちろんいただいて帰りました。



その後は高速を徳島道・高知道をつかって一路高知へ。
そのままホテルへ入る予定だったのだけど、日没に間に合いそうだったので夕暮れどきの桂浜にも立ち寄った。

がんばって石段をのぼりつめると、龍馬先生が一日の終わりのひとしぼりの光を浴びておられてなんとも勇ましかったぜよ。(お約束)

普段は瀬戸内の多島美こそが海の風景として刷り込まれている私たち。
長い長い水平線はとても新鮮でいて、不思議と少し不安な気持ちにもなった。どこまで行っても海、陸がないという状態が胸を騒がせたか。



夜はホテルで郷土料理をいただき、大きなお風呂につかって、待望のマッサージを受けた。
本当はマッサージ師さんに全身をぎゅうぎゅうともんで欲しかったのだけれど、手と足の裏をオイルをつけてのマッサージ。それでも大満足。
大満足と言いながらも、その後最新型のマッサージチェアを30分も占拠してライトアップされた高知城を眺めながらうっとりとしていましたとさ。



翌日は広島に帰るべく四国を北上。
その途上でかずら橋、大歩危・小歩危に立ち寄った。かずら橋も大歩危の舟くだりもシーズン中は観光客があふれるらしいけど、どこもすいていてゆっくり楽しめたよ。

かずら橋はこわいこわいで有名。でも、かずら自体がとっても美しい。みんなが必死につかんで渡る手すり(って言うのかな)の部分なんて、磨き上げたかのようにぴかぴかつるつるで。



気軽にのんびり楽しめる四国の旅。
せっかく近いのだから、もう一度と言わず、何度でも行ってみたい。


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