カンラン
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庭に植えた朝顔はいささか哀愁を漂わせているのだが、はじけて飛び出した種が花壇内にしっかり芽を出しているのを発見。母の足元にそっと佇んでいる子のよう。
季節は変わりつつあるというのに、黄緑色に輝く立派な葉を広げている。 この子をどうすればいいんだろうかとしばし立ち尽くすも答えは出ず。家に入れるわけにもいかないし。 生まれてきたからには、しっかり水を与えて見守ろうと思う。
ひょろひょろのブーゲンビリアは今きれいな花をつけていて、日々その数が増えている。夏の盛りには沈黙を守っていたのに。 今って意外と草木にとっていい気候なんだろうか。
来週は東京から友だちがやってくる。 お義父さんお義母さんをのぞけば、はじめての泊まりがけのお客さん。 不慣れなもので、日が近づくにつれ布団はどうしようか、とか、ご飯はどうしようか、とかこころの中で軽くうろたえはじめている。
なるようになる。 そう。きっと最終的には、そこに落ち着くのだ。
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