2003年11月01日(土) |
わたくしたちのみちゆき2 |
朝は6時台にはなんとか起床できましたよ。 泥のように眠いけれども。 んで布団をたたんだり身づくろいをしたり,して。 朝のミサを,家族と,両親の仕事仲間のご夫人と一緒にいただきました。 (ホスチアがやたらに堅かったことが印象深い…!)
朝ごはんは,昨日両親と仕事をしていた神父様と一緒にいただきました。 どーして外国の方の台所って,液体をガロンで置いておくのかしらね。 どーしてどーして,オリーブオイルを5リットル瓶で買ったりするのかな! ちょっと異文化に触れて楽しかった。 巨大な冷蔵庫,巨大な冷凍庫,巨大なミネラルウォーターサーバー!
と。 妹の修道会に引き返すと,丁度,召集をかけた弟五連君の到着。 うん…所沢から赤坂まで自力で乗り継いで来たのはとても偉い! 「修道院」の出口表示を見ながら,そこから出てこないのが君だよ…。 ついでに,沼谷さんに,文学フリマでの商品を発送する。
妹の修道会はちょうど改修工事が始まるところで。 記念なので,起工式に参加させてもらったのだった。 うーん。 とても興味深い式でござった。 なんせ司式をしているのはもちろんキリスト教の神父なのだが。 建築業者との絡みのせいなのか,鍬入れやらの神式の儀式もあるのだ。 まぜこぜで面白かった…。 参列した建築業者の面々が,聖歌を歌うに歌えんで困っていたのも一興。 記念の式に参列させていただいてありがとうございます,なのです。
んでお昼を修道会で一緒にいただいて。 ああ,とってもおいしく,量のある食事でございました。 こんなものを毎日繰り出されてしまったら,妹はきっと,太る…。 まあ,健康的に生きられるのはよいことだ!! 妹と一緒に食事ができるのはもう本当に最後になる。 食べ終わりたく,なかったよ。 みんな赤い頬で,赤い頬で。 笑った。
んで式が3時からなので,しばし妹と別れ,お互いに静かに過ごすことに。 ってもこっちの一団はドン・ボスコに行ってたのですが。 記念になるものを買ったら,とママンに誘われたのだった。 イタリア製の,バラの香りのするロザリオを買ってみた。
あのね,あのね,あのね。 もんのすごく恥ずかしいことなのでちょっと指摘するのですが。 ロザリオって首から下げるもんじゃありませんよ。 あれは『数珠』なんですから。 よく勘違いして身に着けている人やら,漫画やら見ますが…(汗
と,こうしているうちに時間が迫ってきてしまったので。 いやだなあいやだなあと思いながら,式に向かう。 ちょっとあった空き時間,少しだけ妹とじゃれた。 今までとおんなじ。 ずっと,おんなじ。
妹の受け入れ式は,シンプルに,おごそかに。 静かに過ぎていきました。 彼女はパウロの娘になるの。 剣と,伝道の娘に。 美しい聖堂で,とても嬉しかった。 僕もロウソクをささげたのでした。 妹にマイクが渡されて,家族へのメッセージが話されたときには。 うん。 だめだなあ,やっぱりぼろぼろ泣いてしまったのだよ。
結婚式とお葬式を一緒にやるようなもの,なのだなあ。 彼女はもう,よっぽどの出来事がない限り会うことができない。 手紙はなんとかこちらからは届けられるようだが,返事は期待できない。 海外派遣になってしまえば,手紙での連絡もできない。 次に会えるのは家族の誰かの結婚式か,葬式の時らしい。 あるいはもう十年ほども経って,立派な修道女になってから。 とおい。 とおいなあ。
あとはお祝いの立食パーティーに参加し。 (なんか食べてばっかだなあ) 改めて,シスターの紹介を受けたり,家族が自己紹介したり。 最後にはやっぱり,我が家のテーマソングを,歌わせてもらいました。 もちろん妹も一緒に。 ZABADAKの『休まない翼』は我が家のテーマソングなのだ。 こんな場所で一般の歌手の歌を歌うなんてのは俗かもしれないが。 とても,とおくいくぼくたちなのだから。 いいのだ。 シスターたちもちょっぴり驚きながらも受け入れてくださった。
もう,時間がいっぱい。 別れねばならない。 最後にぎゅうぎゅうと抱きしめて。 君の言葉を僕はずっと忘れられないと思う。
「親よりも長く一緒の時間を過ごした相手が君でよかった」
ああ,僕は君を誇りにしているよ。 君をぶんなぐって眼鏡を割ったこともあったと思うが。 君の投げた言葉に泣き喚いたこともあったと思うが。 でもずっと,とおく,とおくいくぼくらはずっと,ずっと,ずっと。 いっしょだから。 これからもよろしく。 これからも,一生死なずに生きてやろうね。
海と,君の言葉と。 めぐちゃん,僕は君を誇りにしているよ。
と。 ふと会話をすると泣いてしまいそうな一家だったので。 帰りの車内は大声で歌いまくっていました。 僕のPHSはカラオケデータをダウンロードできる機種なので。 知っている曲を片っ端から落としては歌っていました。 歌う家族なのだ。 どうやったって,歌は僕らの生なのだ。
夜が遅くなってしまったので。 この日は所沢の五連宅に宿泊いたしました。 五連ステディの痕跡など探したりはシナイヨ! てか案外綺麗に過ごしてやがるなあ…。 今度,東京に遊びに行く時には寄らせてもらおう…。 (でも東京には遠すぎだ)
寝る前に恐ろしい番組を見た。 鶏の卵を,殻を割ってコップに流し込んだ状態で孵化させるという実験。 特集番組の中の一部分だったので,どこまで成功したのかはわからなかったが。 あれってうーんタブーなんだなあ,僕にとって,と。 少し思いました。
いろんなことが一日に起こりすぎて,泣きそうです。 思い出すだに泣きそうです。
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