みやにっき
詩人を名乗ることにした。

2004年02月25日(水) 私信

私信



あなたに名前をつけようと思う
高いところ とか
うつくしいあさって とか
子どももまた とか
かわいそうなはなし といったことを

へんにまじめなように顔をつくって
息をしないまま 置いておこうと思う
はじめの白紙

ひとふしは 結局こうだ
「わたくしたちはいつも

ぎざぎざとした
筆算の かたち
クローバをかきたいのは あなた

あなたの言葉や 襟 あと荷物のたぐい
曲がらないように 線を引いておいたのは
やわらかなえんぴつが
紙の
おもてだけで すべること

淡く 淡く すこうしだけ ゆっくり

あなたの名前は印刷に黒く
すこうし
さかなのくちに似ていると思った
ていねいに並べておく 活字 の
行間を ていねいに つめておく

せんから しまいまで黒いね
インク? ああ インク ?

つめくさ

低いところの草の名前だ
上靴で踏んだり
しあわせって言ったり した
低いところの 名前だ

印字でてがみ 書いたりしたら
きっとごめんなさいをする
明日も 明後日も 次の日にもう一度 と
思い出したらもういっかい
ごめんなさいを する

あなたに名前をつけようと思う
例えば
つめくさ というような


 <なんだっけ?  まとめて  そんでどう?>


縞田みやぎ [ジコショウカイ] [ジコショウカイその2] [ひとこと] [メェル]

My追加