コハルビヨリ
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相変わらず彼は忙しいようす。
昨日はお休みだったから遅くまでバンドの メンバーと集まってた。
電話がきたのは2時過ぎ。
「メンバーにさ、早くお前と暮らしてくれって言われたよ。」
んー?なんでー?(ねむねむ)
「母ちゃんの呪縛から逃れろってさ。」
あー、呪縛。ちゃんと就職しなきゃダメーとかね。
「でもお前の呪縛にもかかるなよってさ。前一緒に 暮らしてたときお前が待ってるから早く帰るとか 言ってたじゃん。そういうのすんなって。」
んーそうねー(ねむー)。
朝になって考えてみたけどどうなんだそれ。
やっぱりバンドのためには、わたしはひたすら我慢の 生活なのかな。彼を待ち続ける。彼を想うなら、なんて かっこいいこといえばそうなんだけど。
そればっかりじゃ泣いちゃうぞ?
それを我慢だと思わないようになれればいいんだけど。 がんばれわたしー☆
今日もバンドのメンバーと会うそうな。
仕事のことを愚痴ってた。 「早くこっちきてー俺の目の前で話聞いて欲しいよ。」
はいはいはいはい!聞きますとも!行きたいよ!もーう。
「安心してー浮気してるヒマないから。」
4月からヒマになるのよね?いやバンドのためだから 忙しくなるのかもしれないけど。
君のその言葉の裏返しで、そういう生活の変化が恐い。
君はわたしに心の支えになって欲しいって言う。
満たされた生活にわたしは必要?
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