よっ、金さん!
テレビ時代劇の『遠山の金さん』のこと。 遊び人の金さんが、悪い人に虐げられている市井の弱き人々を助ける。 悪い人びとは、奉行所に行って裁判を受ける訳だが、証人となる金さんがいないので、知らぬ存ぜぬとしらをきる。挙句の果てには、「金さんっていうのが犯人」だとか、「そんな人いないんじゃないか!」などと言ってみる。すると、「おうおうおう」と続き、桜吹雪を見せ付けるシーンへ。とおなじみの場面です。 (とここまで、書いてネタバレとか気にして・・・みなくてもいいですよね)
何をふと思ったかというと、その裁判(←なんていうんでしたっけ?)中に気になる人がいるのです。現代でいうところの書記官(速記者?)のことです。金さんが、桜吹雪を拝ませてやろうじゃないかって啖呵を切ってるところでも、彼等は、筆を止めていないのです。ほら、気になりませんか?つまり、彼等は、金さんというか奉行の一連の行動言動を書いてるんです。真面目に。しかも、この行動は毎回のことなわけで・・・・・。あとで、前回の記録を複写したくなるような状況なのに、一生懸命書いてます。たまに、というか、思い出してみれば、金さんの口調があらくなると、彼等の筆の動きも、一生懸命になっていたような気がしないでもない。
でももしかすると、あれは、仕事をしてますよお奉行!っていうただのアピールのようなもので、裁判が終わったら、前回の記録いや、密かに何枚もすでに書き写していたあの場面の様子を書いた紙を、ご飯粒で貼っているのかもしれないけれど・・・。(あっ。逆に、チョキチョキとハサミで切って、なかったことにしるのかも)
それにしても、金さんというのは江戸の市井でどれくらいの認知度があるのだろ。金さん=北町奉行というのは、助けられた人々も罰せられた人々も、奉行所の人々も知ってるわけですよねえ。誰も喋らないのでしょうか。奉行所の方は緘口令を敷いてといきそうですが、町の人々は?助けられたのだから黙ってるかもしれないけれど、罪人なら言ってしまいそうです「金さん=奉行だ。気をつけろ!」って。それとももしや、金さんに出会った犯罪者は流刑?江戸に近づくなってやつですか!!
遠山の金さん、もう何年も見てないわけですが・・・。
2003年03月06日(木)
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