│←時間よ、止まれ→│
少し下り坂だったからだろうか少し足早に。
やっと光にたどり着いた。 落ち葉を集めながら、葉が散ってしまう前に会いたい人のことを思い出して はしゃぐ娘が愛らしいと思える。
娘さんが来られて居たことで私の行動にも良いブレーキがかかったと思う。 客観的に自分をみつめた。 この何年間、あなたに焦がれる想いが絶えなかったあたしのまつげ。笑 涙が溢れていた。 此の森はしんとして聞こえるのは私の足音だけになった。 声を出して泣くことは許されないような氣がして'歩いていた。 しばらくすると鼻をぐすんとすする音が聞こえた。 不思議と、死を望むことはなかった。腕を切りたくはならなかった。
相変わらず勝手な奴だ。 あの怯えた気持ちのまま21歳になれなかったあたしがいて、もごもごしていた。 傷ひとつない白い腕に刃物を滑らせる。感覚をおぼえた。
あたしは今まで、そして今も、臆病で、動けなかった。 きっと、何も変わってないね、と同級生に会ったら嘲笑われそうだけど 10年後は病じゃなくいたい。病気であっても偶に幸せを感じれるのは確かだ。 人の目を見て話し笑える様に、
「時間よ、止まれ」 そう想わざるを得ない一日だった。 あなたを想うことで暖かくなってそれがあたしの生きている証になればいい。
腕とふくらはぎが筋肉痛だ。 胸に刻みたいあの光とこの想いを忘れないように。§2005年12月11日(日)§ |