森岡万貴 徒然記 (黒いブログ)
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京都 宇治平等院。 鳳凰堂の翼廊から月を見上げた。 鳳凰堂を囲む池に映る月。 昔、平安時代の貴族達も、こうしてここから月を見上げていたんだなぁ、と思うと、感慨深い。
横笛、琵琶、琴などの悠久の調べを聴きながら感傷に浸って、、、いる場合じゃなかった、私も演奏しなきゃ。
今日は、マスコミ向けの本番と、照明とのリハーサル。 中継やらドキュメントやら、色んな局のカメラが入っていました。
私が完全にタイムトリップせずに済んだのは、寒さのお陰でしょう。 昨日から、朝夕の気温がぐっと下がって、風も強め。演奏するのは、翼廊。吹きさらし。周りは池で、水がはってあるので余計に涼しい、いや、寒い。 衣装は、ヒラヒラ天女風の薄い生地なので、寒い寒い! 風で楽譜は飛んでいくし、やはりお外での本番は、色々あるんでございます。 メンバーの皆さんが、あまりの寒さに我慢できない様子。怒っている。
でも、平安時代の楽士たちも、ここでこうして演奏していたんだとしたら、寒いとか、譜面が飛んでいくとか、ブーブー文句を言ってたんだろうか。 なんて考えながら、配給された「貼るカイロ」を腰に貼って、なんとかこらえました。
明日は、45分を2セットの本番。防寒対策をしっかりせねば。
それにしても、やはり美しかった。 鳳凰堂翼廊の庇の間から仰いだ月は、きっと一生忘れないと思います。
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