森岡万貴 徒然記 (黒いブログ)
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2002年08月28日(水) 徒然なるワシントンDC紀行(2) 恐怖の館!?

※すんごい長文になっちゃうので、しばらく日付を無視して書いていきますね。ご了承くださいませ※

・・・ 8月27日(火)夜 〜 8月28日(火)朝 ・・・


ワシントンDC・ナショナル空港にやっとの思いで辿り着き、タクシーに乗って、宿泊先となる925アパートメンツに向かう。
流れる景色を見ながらのDC第一印象ーーなんだか東京みたい。ここなんか、霞ヶ関とか大手町にそっくり、、

そうか、ここはアメリカの首都。ホワイトハウス周辺や博物館、国会議事堂のあるモールやキャピトル・ヒルは、仕事が終わった夜になるととても静か。ライトアップされた川沿いの大使館や官庁の佇まいは美しく落ち着いていて、お堀のある皇居周辺を想起させる。なんだか安心した。
不夜城ニューヨークとは全く違う雰囲気の街、ワシントンDC。

さて、チェックインした925アパートメンツ。ケネディー芸術センターのちょっと北のダウンタウンにあって、ここはホテルではない。
キッチンも食器もダイニングテーブルも、ソファーもタンスなんかもあって、ウィークリーマンションの趣。なんだけど、、、

受け取った218号室のキー。どうやら2Fの1番奥らしい。長い廊下に敷いてあるカーペットにスーツケースのキャリーが引っかかって、なかなか前に進めない。昨日からの珍道中で生命力まもなくゼロ%、、、思いスーツケースを引きずってやっとこさドアの前に辿り着き、キーをさして回、まわ、、まわ、、、、

らない。(死)

どこからともなく漏れてくるかすかなテレビの音。
「ダメだー、森岡隊員、ここで目を瞑ったら死ぬぞぉー」と言っている(ように聞こえた)のを聞きながら、しばらく一人でドアの前で倒れていましたが(ホント)、こんなところで気絶している場合ではないので、気を取り直してフロントの兄ちゃんを呼んできて、開け方を教わり、ドアを開けたその瞬間、、、

ななな、、、なんじゃこりゃぁぁぁぁ(by 優作)

部屋に入ってみて目を疑った。
広い。
ひろい。
広すぎる。

どこまであるんだこの部屋は。
広くて見渡せない。

でっかい身体のアメリカン新婚夫婦が、家族でじゅうぶん住める。
東京の私の家の3倍はあるゾ、これ。
諸行無常の響きあり。

そして何故か、テレビが付けっぱなしになっていてる。さっきのテレビの音、自分の部屋からだったんだ。
「あれ、なんでだろ?テレビついてるね。(英語)」フロント兄ちゃんが不思議そうにテレビを消して、「じゃ、ごゆっくり。」と去っていった。
エアコンもついてて、寒い。はためくカーテン。留守電のメッセージボタンが点滅。再生してみると早口の女性の声。全然意味が分かんないけど、英語じゃないことは確かだ。

ななな、なんか、、こわ、、、、。

ちょっとした妄想が頭をよぎるが、2週間ここで寝起きしなきゃいけないので、変なことは考えないようにして、食料品を買出しに出掛けた。

もよりのスーパーは、あの有名なウォーターゲート・ビルの中にある、Safewayという大きなマーケット。
ここは滞在中、とにかく通いました。確か毎日。
ズラ〜リありとあらゆる生活用品、食材が並び、アメリカ庶民の暮らしを垣間見るようでとっても楽し、、たの、、

た、の、、



・・・楽しむには疲れ果てすぎていた森岡万貴。ここは後日改めて探検することにして、とりあえず必需品のミネラルウォーターと、朝食用のパン、卵とハム、牛乳と冷凍ラザニアを買って、戻るは218号室。

再びキーと格闘。なんて開け辛いキーなんだコレは!?指に豆を作って、7、8分後にやっと開く。
シーーーンとした室内。
な〜んか、、、。だだっ広いな。。。
エアコンを消したのに、冷え冷えしている。
クローゼットや食器棚、異常に広い脱衣場などを、恐る恐るチェックして回る。
???バスルームは普通なのに、何故に脱衣場だけこんなに広いんだ!?
依然として点滅する留守電のメッセージボタン。消去方法が分からないし、もしも重要な内容だったら恐ろしい。国家機密情報だったりして!!
・・・・・・・妄想は膨らむばかり。

いかん。寝よ。

これまた1人では広すぎるダブル・ベットに潜り込み、シーツを頭からかぶって、、、

深海へ。。。。。


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プツッ
♂¶仝‡@♯●$・∞♀Ω%¥◎ッッッッ!!!!!!!!!!!



!?!?!?な、な、な、なになになに、今のッッ!?
突然のけたたましい大音量に、ビックリして飛び起きた。

・・・勝手にテレビ、付いてる・・・イキナリなんで勝手に付くの!?びびび、びっくりしたァ!!
何を喋っているのか、ぜんぜん分からないが、女性キャスターが早口で何やらリポートしている。

いよいよポルターガイストかと、ドキドキしながら恐る恐る部屋中を見回す。
相変わらず点滅する留守電の光。
まさかここ、いわゆるイワク付き旅館なんじゃ、、!?

カーテンを開けると、朝だった。しとしと雨の暗い朝。
コワゴワ湯を沸かし、濃いブラックコーヒーを飲んで深呼吸してから、ソロソロとテレビに近づく。

リモコンをあれこれ操作していてやっと分かった。
「音声切り替え」がスペイン語に設定されている。アラーム機能もON。
きっとスペイン系のカップルが、私の前にこの部屋を借りていたのだろう。留守電メッセージも、ちゃんと聞くとスペイン語で「ア〜タ、起きた?アタシ先に出掛けてるから、何時にどこで待ち合わせしましょうよ、」なんて言っているように聞こえる。

昨夜、部屋に入った時に感じた悪寒は、冥土、、いや、メイドさんが付けておいてくれたエアコン。付けっぱなしだった謎のテレビは、前客のアラーム設定で時間通りに立ち上がっていたことが判明。
留守電も、消去の仕方を教わって点滅しなくなった。

いやぁ、マジで、「部屋替えてください(泣)」って言おうかと思ったゼィ。


maki morioka |HomePage

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