森岡万貴 徒然記 (黒いブログ)
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| 2002年08月29日(木) |
徒然なるワシントンDC紀行(3) クレイグの憂鬱 |
・・・ 8月28日(水)午後 ・・・
恐怖館の謎も解けたことだし、パンを焼いて、ハムエッグを作って、カフェオレをゆっくり飲んで、しばしお部屋でくつろいでからから、しとしと雨の中を歩いて、ケネディセンターに向かう。 けっこう寒い。雨が降っているのもあって、ニューヨークで痛い目に会った乾燥も、どうやら心配なさそう。 昨日の珍道中は、今日この時のため。レンタル楽器の下見です。 会場となる「アイゼンハワー・シアター」の楽屋口が見えた。一足先に仕込みにかかっている音響オペレーターのフクちゃんが、一人、外でタバコを吸っている。 「な、、なんかサマになってる。かっこいいゼ、フクちゃん!」嫌煙家で有名な森岡万貴もこの時ばかりは、同い年で黙々(時には愚痴る)と仕事をこなすフクちゃんが頼もしく見えたものよ。
「よっしゃぁ、あたしもやってやる!」新鮮な気持ちで中に入ると、、
いつもの熱気と、埃まみれのスタッフの懐かしい顔ぶれ!! 私の大好きな、舞台独特のエネルギーが充満していました。
さて、いよいよ緊張の瞬間、楽器とのご対面です。ニューヨーク紀行に書きましたが、前回ツアーでは、ホント苦労しました。今回は妥協しないぞ!といかめしい顔でリハーサルルームに入ると、、、
期待以上のクオリティーの楽器が勢揃い。しかも殆どの楽器が新品で、皮も張り替えてある。 バッチリ。完璧。すごぉぉーーーい! 「これ、日本公演でも使いたーい、持って帰っていいですか〜!?」と言いたくなるようなスペックのスタンドなんかもあって、現地レンタル打楽器担当のクレイグ(これまた同い年のNice Guy♪)の誠実な仕事っぷりに感服しました。
熱帯和子太鼓ジャングル(cf:8/11の日記)で選定した和太鼓たちも、長旅を経て元気な様子! あっと言う間にOKが出ました。 なんだかすっごく嬉しい。
やればできるんじゃん、アメリカ!
なんちゃって。 後でクレイグに聞いた話。。。我々が「ニューヨークの失敗を繰り返すまじ」と楽器・スタンドのメーカー、品番、ピッチに至るまで細かく指定して、口酸っぱくしつこく制作サイドに吠えていたため、 「今回の仕事相手のジャパニーズ、めちゃくちゃ気難しくてウルサイらしいぞ、お前、気合入れてかかれよ!」 と、レンタル会社の上司に脅されていた彼、我々との初対面までは相当おびえていたらしい。(どうりで最初紹介された時、なんか固まってると思った。) こっちも最初、鼻息荒く意気込んでいたので、けっこうイカメシイ顔してただろうし、、ごめんね、クレイグ(笑)。 ドラマーでもある彼とはすっかり意気投合し、帰国後もメールのやり取りをする仲になりました。
予定より早く仕事が終わったので、ケネディセンターを一人で探検し、Safewayで買い物をして、218号室へ戻ると、、そこには、、、、、
ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッッッ!!!!
(笑)ウソです。テレビの音声を英語(さすがに日本語は無い)に設定変更して、ワシントンDC、2日目の夜は平和に更けてゆきましたとさ。
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