酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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2006年01月22日(日) 『向日葵の咲かない夏』 道尾秀介

 小学4年生の夏休みの前の日、ミチオは休んだS君の家にプリントや宿題を届けに行くことになる。途中、悲惨な殺され方をした猫を発見。この手の犬猫殺しが多発しているが、自分が発見してしまうとは。そしてS君の家ではS君が自殺していた。しかも大人たちが出向いた時、S君の死体は消えていた・・・

 うー。本当にこれってすごい話なのかもしれない。合わない人は徹底的に毛嫌いしそうな世界。私はこういう歪んだ世界が嫌いじゃない。嫌いじゃないケレドモ、ものすごく空恐ろしい気がした。なんだか、なんと言っていいのか・・・。その歪み方にひたすら圧倒されていた。

「僕だけじゃない。誰だって、自分の物語の中にいるじゃないか。自分だけの物語の中に。そして、その物語はいつだって、何かを隠そうとしているし、何かを忘れようとしているじゃないか」

『向日葵の咲かない夏』 2005.11.20. 道尾秀介 新潮社



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