酔陽亭 酩酊本処
いらっしゃいませ。酔陽亭の酔子へろりと申します。読んだ本や観た映画のことなどをナンダカンダ書いております。批判的なことマイナスなことはなるべく書かないように心掛けておりますが、なにか嫌な思いをされましたら酔子へろりの表現力の無さゆえと平に平にご容赦くださいませ。
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| 2006年02月02日(木) |
『グイン・サーガ』81〜85 栗本薫 |
グインはヤンダル・ゾックに憑依されたレムスに再会する。レムスは、美しく優秀で人々から愛される姉リンダと従兄ナリスの存在に心を歪めてしまい、ヤンダル・ゾックという闇の存在に付けこまれてしまったのだった。グインはリンダを連れ、古代機会で逃げ出すことに成功する。またイシュトヴァーンはスカールと戦い、スカールの圧倒的強さに負け、川へ飛び込んで逃げ惑う。人に愛されたい、信じたいという想いが強すぎるがゆえに猜疑心の固まりとなったイシュトヴァーンは傷ついた心と体にヤンダル・ゾックにつけこまれてしまう・・・
80巻あたりから怒涛の展開を見せるグイン・サーガ。今まで登場した人物達がそれぞれの縁(えにし)ゆえに再会し、己の存在を再確認していく・・・と言う感じでしょうか。ここまで来てしまうと書き続けてきた作家・栗本薫の尋常ではないパワーを実感せずにはいられません。さまざまな人物が登場し、人としての器の大きさの違いがあり、それぞれに悩み苦しんでいる、そこがなんと言うか勉強になります。人っていうのは完成形はないんじゃなかろうか。おそらく人を見て自分を省みて反省し、成長する。その繰り返しこそが人を磨くのだと思う。そんなことをこの長く壮大な物語は教えてくれます。自分はこれでいいんだ、とか、自分はすごいんだ、とか、そんなふうに思っているならば、ああそれは勘違い。人間はおそらく命ある限り進化できる高みに昇れる生き物なのですよ。絶対に。絶対に。
『グイン・サーガ81 魔界の刻印』 『グイン・サーガ82 アウラの選択』 『グイン・サーガ83 嵐の獅子たち』 『グイン・サーガ84 劫火』 『グイン・サーガ85 蜃気楼の彼方』
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